副業で働いている福祉施設では、2回/年の割合で法人全体の勉強会(研修会)が行われる。
今年は記念の年ということで、市民会館小ホールを貸し切って行われる。
午前中はお偉方(国会議員、市会議員、市長代理等)の参列の元、式典が盛大に行われる。
そして、午後が研修会。
今回の研修会は3本立て。
① 記念講演(約2時間)
② 事務局から給与改定の説明(約30分)
③ 実質上トップの我々施設の施設長の講話(約30分)
今回取り上げるのは③。
紙面を用意しての約30分の講話だった。
日頃の職員会議においても、『???』と思うことが多々あるが、今回も期待?に応えるだけのものとなった。
特に『えっ?』と思う話や文章を取り上げる。
<職場のマナーの話から>
・よりよい支援をしていくためには、一糸乱れぬ組織としての支援が必要である。
発表者の意図は、会議で決まったことは全員が守ること。
過去に会議では発言しないのに後から文句や愚痴を言う職員がいた経験からだろう。
⇨『一糸乱れぬ』と言う言葉に違和感を感じる。一昔前のある政党派閥を思い出す。確か、『一致団結箱弁当』のスローガンだったか
多様性(ダイバシティ)のご時世である。みんな違って、それがいい世の中だ。
若者が引いてしまう気がする。
・仕事上の悩みは、即、主任以上に相談すること。
⇨我が法人では、36協定を結んでいるとのこと。
労働者側の代表はどの施設も『主任』と伝え聞く。(勝手に決められていることも問題)
運営会議には主任も出席している。
もはや、管理者に片足を突っ込んでいる立場と言える存在。
そのような立場の人に悩みを相談しろと言われても、誰も行かない。
・「注意」を受けた時、素直にその指摘を受け入れることができる職員。
「我を非として当う者は吾が師なり」
⇨数年前、この発言をした本人(施設長)と話をする機会があった。
私:「我々の時代と違って若者は就業時間、休憩時間にシビアです。我が施設でもそういうところから見直していく必要があると思います。」
施設長:「@@さん(私)のような営利目的の商売はそうかもしれません。しかし、この福祉の世界は自己犠牲のボランティア精神の上で成り立っています。そのような気持ちがない人は、福祉の世界から去ってもらいたい。」
まさに、『我を非として当う者は吾が師なり』の言葉をあなたに送りたい。(ブーメラン)
<職員の登用に関する資料から>
〇 職員の登用(採用)
・自身のことより職場の和を優先できる。
⇨ここにも間違った『ボランティア精神』、いわゆる『自己犠牲』が潜んでいる。
〇 管理者の登用(昇任)
・現場の意見をしっかり取り入れた運営ができる。
異なる意見がある場合は、根拠、理由を示しじっくり話し合うことができる。
⇨ってことは、あなたは(管理者)は、私に対する接し方は完全にアウト。
場合によっては『降格』もありうると記されている。こちらの方がストライクのような気がする。
以上、違和感に感じたことを長々と書いとしまった。
あの伝説の経営者の藤田田氏でさえ、70才を超えると、経営感覚が鈍ってしまったと聞く。
我々、社会福祉法人の実質上のトップは、とっくに70才を過ぎている。
もう、若手に譲ってもいいのではないだろうか?
長い間、トップに居続けて良いことは一つもないと、つくづく感じさせる記念式典だった。