TBS系のドラマ、『不適切にもほどがある』が放送されている。
毎週金曜日に放送され、現在4話まで進んでいる。
我が家ではTVを観ないため、ドラマはもっぱら、動画配信サイトで視聴。
ネタバレしない程度に私自身の経験を踏まえて話を進める。
主人公は、バリバリの昭和世代を代表する体育教師役の阿部サダヲ。
常にタバコをぷかぷかとふかしている。
彼は、昭和と現在の2つの時代を行き来する。
昭和と言っても今から38年前の1986年。
私は中学1、2年生の時。
当時の常識と今現在の常識のズレがメチャクチャ面白い。
自身も野球部監督をしていたため、『気合いを入れるため』、ケツバット(ノックバックで選手のお尻を叩く)は当たり前にやっていた。
ちなみに、私が新卒で採用された職場はタバコの煙でモクモクと曇っている。
また、上司が大きな灰皿を抱え、タバコを吸いながら歩いていたのが印象的。
当時、コンプライアンスなんて言葉はない。
テレビのCMでは企業戦士の必須アイテム、栄養ドリンク『24時間働けますか!』のフレーズが流れていた。
昭和は倒れるまで働ける気合いと根性を兼ね備えた企業戦士が良いとされていた時代。
このドラマは、パロディとして面白いが、ただ単に笑い飛ばすことができないのは、私だけだろうか
今ではどこでも耳にするハラスメント。
・パワハラ
・セクハラ
・パワハラ
・マタハラ
・アカハラ
・アルハラ
・ラブハラ
・モラハラ
・エイハラ
・リスハラ
まだまだ色々なハラスメントがある。
今の時代の言動は本当に難しい。
昭和の時代が良いと言っているわけではない。
令和の今の時代は誰にとっても、住みやすい、働きやすい、生きやすい世の中を目指している。
きっと、より洗練された社会に向かっているのだろう。
ここで思い出されるのは学生時代に習った江戸時代のこと。
賄賂がはびこるなど少々きな臭いが、何だか面白そうな田沼意次の政治。
その後、厳しい節約を求め、清廉潔白な政治を目指した松平定信の政治(寛政の改革)。
松平時代の寛政の改革に嫌気がさして、田沼時代を懐かしむ歌
『白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき』
歴史は繰り返すと言われている。
難しい話はこれまでにして、TVドラマ『不適切にもほどがある』をこれからも気軽に楽しく観ていこうと思う。