静岡銀行・静岡経済研究所共催の新春講演会に参加する
。
昨年はTVでもおなじみの池上彰氏
。
今年はホテルでの開催。
このホテルでは、数年前に寺島実郎氏の講演を聞いた。
午後２時30分の開演に向けて自宅を出る
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会場には開演15分前に到着。
すでに200人以上はいると思われるほどの大盛況
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案内する銀行員に前方の席を薦められる。
前から２列目に着席する。
定刻通りの開演。
まずは、静岡銀行頭取の八木稔氏による挨拶。
１月１日の能登半島地震があったことを考慮し、重々しい表情での挨拶となる
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そして本日のメインの方の登場
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伊藤元重東京大名誉教授の登壇。
タイトルは、『動き出した日本経済』。
約90分の講演時間。
ボソボソとした話し方のため、非常に聞き取りずらい
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一生懸命に聞こうとするとするとするも、隣の席の年配の方が数分おきにスマホを取り出して何やら入力している。
パワーポイントを使っての講演のため、会場が薄暗いため、スマホの明るい画面が気になってしまう
。
確か、映画館でのスマホの使用は禁止だったと思う
。
今度、静岡銀行の担当者に『講演会中のスマホ操作の禁止』を話してみようと思う。
前置きが長くなってしまって、スミマセン。
さて、伊藤氏の話で印象に残ったことを５つ紹介する。
① 為替レートは、ずばり金利によって左右する。
・１ドル＠＠円という為替レートは、景気の良し悪しでは大きな変動はない
。
・ずばり、日米の金利の動きで左右される
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・現在、米国の金利は５％、日本の金利0.5％、その差4.5％が為替に現れている。
ただし、バブル崩壊やリーマンショックなどの例外はある。
② 金融緩和だけでは、景気はよくならない。
・今までの金融緩和の『一本足打法』には限界がある
。
・金融緩和だけではなく、複数の手法を用いていくことが必要
。
③ 国内の空洞化を防ぐ。
・日本の企業は、海外への投資を次々としてきた。しかし、日本に対して投資されてこなかったツケが今回ってきている
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・例えば、熊本に台湾の半導体メーカーが進出し、熊本が激アツとのこと。このメーカーで働く高卒の初任給が約30万円
。（平均が20万円）
・日本国内はメンテナンスなどの設備投資ぐらいにしか考えていない
。今後、真剣に日本国内に投資していかなければいけない。
④ DX（デジタルトランスフォーメーション）
・経営者の考えが以前は『賃金を上げなければ会社経営は厳しくなる』とまるで他人事だった
。
・現在では、『賃金を上げなければ、生き残れない』と自分事として切羽詰まっている
。
・特に、20～30年後の我々団塊ジュニア世代（1970～1984年生まれ）が労働力としての戦力外となった後、労働力人口の減少は悲惨な状態になる。
・上記の人手不足の解消の１つとして、デジタルを用いて変革していく（ＤＸ）。
例）コンビニのセルフレジ、棚卸しをコンピュータ管理によって効率化を図る。
⑤ GX（グリーントランスフォーメーション）
・環境に目を向けた取り組みは遠回りのように見えて、実は実益につながっている
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例）断熱が優れているサッシを既存のものを活かしつつ、約30分で付け替えることが可能。
⇒断熱材が優れているため、暖房代が節約できる。
例）瓶ビールの厚さを半減し、重量を半分にする。
⇒運送業者の排出するトラックのＣＯ２排出量を軽減できる。
・政府（岸田総理）はＧＸ推進のため、官民合わせて10年で150兆円（GDP3％）をつぎ込むと発表する。伊藤氏も参加している有識者会議では、総理大臣自ら『政府も全面的にバックアップする』と決意表明したとのこと。
あっという間に90分が経過してしまった
。
小さな声で聞きずらかったため、余計に神経を研ぎ澄ませながら聞いたので大変疲れた。
しかし、最新の経済情報や政府関係に近い人の話を聞くことは大変価値のあることだと痛感し、知的好奇心が満たされた。
印象的だったのは、伊藤氏が『GX（グリーントランスフォーメーション）』を強く推していたこと。
今後も日本国内外の経済状況についてアンテナを高く張っていこうと思う。