静岡経済研究所から月刊誌『調査月報 2024/1 新年号』が送られてくる。
今回は新年号とあって中身が濃い。
特に印象に残った内容が2つあったので、2回に分けてお伝えする。
今回取り上げるのは、消費動向の変化について。
我々の世代(50代)は、『モノ』に価値をおいて消費してきた。
例えば、車、腕時計、バック、宝石などの『モノ』に価値を見出す。
具体的には、高級ブランド名(エルメス、バーバリー、ルイヴィトン等)のモノ。
しかし、これからは、『コト』の消費に価値をみいだす時代。
具体的に示されている『コトの消費』を以下に示す。
① 没頭消費・・・好きなことに没頭する。
例)楽器の演奏、プラモデル作り等
② トキ消費・・・特別な時間や場所でしかできない体験。
例)ハロウィンの仮装、WBC観戦等
③ イミ消費・・・社会貢献につながること。
例)災害復興支援の商品を購入、ふるさと納税、地産地消等
④ 映え消費・・・〝なんかいい〟を共有する。
リア充(実生活が充実していること)ぶりをアピールするような面白さ、楽しさ、珍しさを感じさせる写真や動画を投稿。
⑤ 推し消費・・・〝推している〟ヒト、キャラクターを応援する。
例)有名人、スポーツ選手、アニメ・ゲームのキャラクター、鉄道等を応援する対象にお金を使う。推し活(おしかつ)とも言われる。
以上5つを紹介したが、特に②トキ消費、③イミ消費は今後ますます拡大の期待が多いとのこと。
以前、不動産会社の社長と話をしたときを思い出す。その社長曰く、
「これからの商売は、『モノを売る』時代ではない。ジム、ヨガ、アドベンチャー、エステといった『体験を売る』時代になる
。実際に大型商業施設では、飲食以外の衣類などを売る店舗は、軒並み苦戦している
。」
振り返ってみると、コロナ禍で注目されたサブスクリプション・サービス(サブスク)。
動画や音楽などのデジタルコンテンツを中心に、20代では約8割が利用している。
40代もファッション系、生活系のサービスを多く利用しているとのこと。
明らかに、少し前と比べて消費形態が変化している。
実際にお店でモノを買うパターンが崩れつつある。
なお、記事によると、来月号では消費スタイルについて、世代などの属性別の特徴、満足度などを様々な角度から検証する予定とのこと。
今から2月号が楽しみだ。
次回の続編も楽しみにしてほしい。