副業に関する記事を目にする。
『副業がある人は300万人を突破』
2017年と2022年10月時点を比較して、全国で副業がある人は約300万人となり、約60万人増加した。
詳しく見ていくと、都道府県別では東京都が52万人と最も多く、次いで神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県が多い。
ちなみに、最も少ない県は鳥取県と徳島県で1.4万人。
割合では全国の副業者比率は4.8%と2017年と比べて、0.9%増加した。
都道府県別では京都府が7.5%と最も高く、東京都6.5%が続く。
ちなみに、最も低いのは宮崎県で3.3%。
私が住む静岡県は、副業がある人が6.7万人。
そして、副業者比率は、3.6%で何と『全国ワースト3』であった。
記事によると、以下の理由で副業が増えてきたと述べている。
<副業が増えた背景>
・国が進める働き方改革によって、副業が可能な環境が整ってきた。
・人材不足対策として、副業人材を積極的に活用する企業が増えた。
さて、ここから私見を述べる。
自身も副業として、身体をはって仕事をする福祉施設で働いている。
私が言うのもなんだが、副業を選ぶに当たって、『体をはって時間の切り売り』をする仕事は辞めた方がいい。
それでは、身体を壊すだけで続かない。
例えば、日中は本業の仕事をして、副業として夜間行う仕事。
例)コンビニ店。
例)夜間警備員。
例)ファミレス、ファーストフード店。
やはり、理想とする副業は、自分の趣味や興味あることの延長線上にやること。
そうすれば、精神的、肉体的にもよい。
例)プラモデルを作ることが趣味なら、それがお金になる仕事がある。
例)写真が趣味なら、それを販売する。
自分自身を振り返ってみる。
私の本業は不動産賃貸経営。
副業として障害者福祉施設で働く。
先ほど、副業は『体をはっての時間の切り売り』するのは良くないと述べたので、真逆のことをしていると思うだろう。
しかし、私にとっての副業(福祉施設勤務)は、以下の2つのメリットがあると思っている。
〇 自分のため・・・損得なしで障害者と関わることができるのは精神的に非常にいい。
〇 健康のため・・・1日の勤務で約1万歩は歩いている。
要は、『お金のために働いている』とだけ考えていないからこそ、7年以上働けているのだろう。
お金を稼ぐのは本業と完全に切り離している。(そもそも、福祉業界では稼げない)
ただ、すごく有難いことに、本業の不動産賃貸経営も趣味の延長といった感じ。
本業、副業共に精神的なストレスを感じない。
残念ながら、我が福祉施設の運営母体、社会福祉法人は正規職員の副業を禁止している。
その代わり、我が法人のトップの施設長は時間外手当を出すとの理由で『時間外労働=残業』を推奨。
私が所属する社会福祉法人は、静岡県の副業者比率『全国ワースト3』にしっかりと貢献している。
やはり、経営者は時代の流れに柔軟に対応する能力、資質が必要だとつくづく思う。
老婆心ながら、若い人や女性が元気にイキイキと活躍できる社会にしていかないと日本の将来はないと危機感を持つ。