管理会社の担当者から入電。
担当:「〇〇マンションの105号室の退去立ち合いをしました。そこで1つ相談があります。壁・クロスがカビで汚れています。当然、これは善管注意義務違反で入居者の支払い義務が生じますと言いました。しかし、この入居者が『保険で直せると聞いた。前の大家さんが換気扇を直さないからカビた』と言い張るんです
。」
私:「確か数か月前に、備品の洗濯機が不調で新品なものに交換してくれって言ってきた入居者ですよね。」
担当:「そうです。とりあえず、今日中に見積もりをメールにて送るようにします。」
私:「そうしてください。よろしくお願いします。」
その日の夕方、原状回復工事の見積もりが送られてくる。
大家(貸主)負担額は、『296,087円』。
約30万円。
そのうち、壁クロスの張り替え分など、本来なら入居者(借主)の負担分が¥65,000円。
それに、私でもできる電球交換費用¥6,500円。
合計で約7万円以上は引くことができる。
しかし、ここでゴタゴタしていても管理会社が困るだけ。
それに、会社としても12月決算を控えて、税金で支払うよりも経費として活用した方がいい。
見積書を見て、すぐに担当者に電話する。
私:「見積書を拝見しました。早速の作成ありがとうございました。」
担当:「どうでしょうか?」
私:「基本的には、この見積書通りお願いします。ただし、電球交換(¥6,500円)は外してください。私の方で用意します。追加として、リビングの蛍光灯からシーリングライト用のコンセントが取り付けらる工事をしてください。」
担当:「承知しました。早速、見積書を書き直します。色々とご迷惑をおかけしてスミマセン。」
私:「そんなことありません。ぜひよろしくお願いいたします。」
翌日、105号室に入ってみる。
ドアを開けて入ると、「プーン」と、かび臭い匂いがする。
ここは、南東向きの角部屋。
普通、窓を開けてれば、かび臭いはずはない。
日常的に窓を閉め切った状態だったと思われる。
先ほども述べたが、退去立会い時に管理会社に対して、壁クロス張替えの支払いをゴネた。
数か月前には洗濯機の不調を訴えて交換を要求する。
今回退去してもらって、長い目で見たら良かったと思う。
妻に話すと、
妻:「この入居者さん、以前、自分の自転車を内廊下の壁側に寄せることなく、通路側に置いて、邪魔だったことがあったわ。」
私:「それは知らなかった。じゃあ、出ていってもらってよかった。」
妻:「今後もいろいろとありそうだったからね。」
このマンションを1月に購入してから、これまで2件目の退去。
1つは、10月末には、明け渡し訴訟を経ての退去。
そして、今回の退去。
どちらも退去に伴う費用は高い。
しかし、『訳アリの入居者が出てってもらってよかった』と自分に言い聞かせる。
さあ、気を取り直して満室に向けて頑張っていきたい。