今回、私にとって大変驚いたニュースが飛び込んできた。
それは今年、パ・リーグを制したオリックスの山崎福也投手(日大三高、明治大)のこと。
彼がFA宣言して、選んだ先が日本ハムファイターズだったこと。
ここで簡単にFA権(FA宣言)について解説する。
日本人のプロ野球選手になるには、ドラフト会議によって選ばれる。
ここでは本人(選手)の意向は全く無視される。
そのため、ある一定期間在籍したり、活躍しりした場合、他の球団との交渉が可能にる仕組み。
この制度は、昔からあったのではなく、プロ野球選手会が勝ち取った権利である。
前置きは長くなってしまった。
私が山崎福也投手と接したのは、今から13年前。
彼は中学3年生時に脳腫瘍の大手術を経て、日大三高校に入学。
同じ脳腫瘍と闘っている児童を激励のために、監督の小倉全由監督(当時)、コーチの三木有三氏(現監督)と3人で静岡に来てくれる。
<小倉監督とのツーショット>
この春、日大三高野球部は山崎福也投手を擁して、選抜甲子園大会で準優勝。
初夏連続出場を果ために、夏の選手権大会に向けて再びチーム力を高める大事な時期。
そんな大事な5月に3人(監督、コーチ、エース投手)がチームを離れて、わざわざ静岡に来てくれたのは異例中の異例。
まだ、高校生の山崎選手はあまり口数が多い方ではなく、おとなしい印象。
色々な話を聞かせてくれたのは小倉全由監督。
監督:「福也の課題は股関節が硬いので、軟らかくするために毎朝、2人(監督と山崎選手)で朝風呂に入って柔軟体操をしているんだよ。」
私:「監督も一緒に入るんですね。」
監督:「1人では柔軟(体操)ができないからね。」
この話からも、小倉監督が選手から絶対の信頼を得ているヒントが隠されてると思う。
話を戻すと、山崎投手と激励された脳腫瘍で戦っている児童とはその後もずっと交流が続いていた。
明治大学、オリックスバファローズと、LINE交換していた。
プロ野球のオフの時期には静岡の家に遊びに来て、共にキャッチボールをした。
その児童はその後も病気と懸命に闘い続けたが、今年の1月に天国へ旅立った。
今年、山崎投手は彼の思いを胸に秘めて頑張り、キャリアハイの11勝を挙げ、チーム優勝に大きく貢献してFA宣言する。
ソフトバンク、巨人、横浜、ヤクルト、オリックス、日本ハムの6球団が名乗りを上げた。
ソフトバンク、巨人は4年契約の総額12億円規模とも報道が流れる。
多くの野球解説者を含め、私も思ったのは『日ハムはない』。
私個人としては、バッティングが生かせるヤクルトか横浜だと思っていた。(なぜか巨人はなし)
日ハムは4年契約の総額8億円規模(報道による)と言われ、金額的には一番厳しい条件だったようだ。
プロ野球選手の評価は金額とも言われるので、一番高い評価をされる球団に行くのは至極当然なこと。
私だったら、喜んでソフトバンクに決めたと思う。(勝手なことを書いてスミマセン)
SNSでは、山崎選手と北海道や日ハムの縁について披露されている。
彼の父親も元プロ野球選手で、読売巨人、日本ハムで活躍。
また、中学時代に脳腫瘍の大手術をしたのは北海道大学の病院。
幼少期の彼の夢は、日本ハムの3番打者。
以下に私の思いを書きたい。
ラストイヤーとも言われる新庄剛志監督のもと、彼の雄姿を見られるのは嬉しい。
今年の日ハムの大黒柱だった上沢投手がメジャー挑戦し、抜けた穴をしっかりと埋めてほしい。
また、私が応援する東洋大学からドラフト1位で入団する細野晴希投手(東亜学園高)も同じ左腕。
色々なことを山崎投手から学んでほしい。
今年3月に開業した新球場『エスコンフィールド』で躍動する姿は絵になる。
山崎投手には、脳腫瘍で闘った彼の分まで頑張ってほしいと心から願う。