それは、副業で働く福祉施設の昼休みの出来事。
管理会社の責任者から入電。
責任者:「@@マンション102号室の申込が入りました。ただし、他社の仲介であることと生活保護受給者です。」
私:「生活保護者ですか。」
責任者:「〇〇さん(私)は、生活保護受給者で苦労しましたからね。また、他社の仲介のため、入居希望者を(我々が)見ることができません
。」
私:「本来なら、大変ありがたい話です。しかし、◇◇さん(責任者)が入居者を確認できないなら、お断りしていただけますか
」
責任者:「分かりました。」
すぐに、その話の内容を妻に知らせる。
上記の話を伝えると妻は、
妻:「残念だけど、しょうがないね。でも、賃料を下げたことによって、多くの目に触れるようになったことだけは確かだよ。」
私:「そうだね。もう少し辛抱して待とう。」
今回問い合せがあった部屋は、今年1月に購入したマンションの102号室。
購入当初から空室。
101号室と103号室に挟まれた1K。
しかも、窓は道路側に面している。
そのため、入居者プレゼントとして外から見えにくいカーテンをプレゼント用に用意する。
また、単身用のため、最寄りの家電量販店で購入した格安の電子レンジもプレゼントする。
当然、敷金・礼金はゼロ・ゼロ。
1か月のフリーレントも付ける。
実は、2か月前に入居申し込みが入ったが直前でキャンセルされてしまう。
それからも空室が続く。
そこで、仲介業者の店長に相談に行く。
店長の話では、SNSでのアクセス数(PV)を上位に伸ばすことがポイントとのこと。
そのためには、賃料設定の変更を薦められる。
我々も薄々、賃料が高いと感じていた。
この地域は需要と供給のバランスが崩れており、はっきり言って、価格(賃料)が崩壊している。
店長と相談し、一段低い賃料設定のラインに賃料を下げる。
上記のような空室対策を行ってきた。
そして、今回の入如申し込みが入る。
管理会社の責任者にも話したが、本来なら、もろ手を挙げて喜びたいところ。
しかし、このマンションは、元生活保護受給者の明け渡し訴訟で苦労したばかり。
せっかく1人の生活保護受給者が抜けたが、このマンションにはまが4人いる。
これ以上、生活保護受給者が増えるのはキツイ。
入居申し込みがあったことは嬉しかったが、断るのも仕方ない。
我々は16年前に最初の1棟目のアパートを建て賃貸業を始めてきたが、入居申し込みを断るのは初めて。
妻が言うように、着実にSNSのアクセス数が伸びている証拠だと自分に言い聞かせる。
ぜひ、年内にこの部屋の入居が決まることを切に願う。