初の物件売却に向けて動いている。
これまでの経緯については、シリーズNo1~8を参照していただきたい。
今回は、いよいよ相手方金融機関での所有権移転、決済についての話。
簡単に言うと、これがメインイベント。
前日までに、仲介業者、金融機関から言われたことを準備する。
<事前の準備>
・司法書士報酬等(現金)
・金融機関手数料 2行分(現金)
・契約書添付の印紙代(現金)
・受領書に添付する印紙代(現物)
・印鑑証明(個人分:私と妻)
・印鑑証明(会社分)
・妻の住民票 1通
・賃貸借契約書 原本
・登記済権利書(土地、建物)
・個人用通帳、銀行印(私と妻)
・会社の通帳、銀行印
・個人の実印(私と妻)
・会社の実印、ゴム印
・身分証明書(運転免許証)
※ 入居者の鍵は管理会社が持っている。
※ 建築確認済証は事前に仲介業者に渡している。
これだけたくさんある。
カバンには入りきれない。
紙袋を用意する。
妻と共に自宅を出発。
まず、抵当権一部抹消のための準備に信用金庫に向かう。
予定時間より5分早く到着。
担当者と目が合い、奥の応接室に通される。
根抵当権一部解除のための必要書類にゴム印、銀行印を押す。
約10分で終え、信金を出る。
担当者:「後ほど、@@銀行でお会いしましょう。」
銀行には定刻の5分前に到着。
奥の一番広い応接室に通される。
ちょうど、司法書士の先生も到着。
着席し、司法書士の先生に所有権移転登記に係る書類を提出する。
数分後に、買主さんが入室。
私たちよりも一回り年上の物静かな男性。
私:「@@(私)と申します。今回、アパートを購入していただき、ありがとうございます。」
名刺を渡しながら挨拶をする。
買主:「こちらこそ、ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。」
しばらくして、仲介業者の担当者2人と信用金庫の担当者が入室。
銀行の担当者も合流し、計8人となる。
司法書士の先生から、登記簿のコピーを売主(私と妻)、買主の3人で読み合わせる。
ここから、買主さんは大忙し。
振り込み先が3つある。(私、妻、会社)
買主さんは、それぞれの振込用紙に記入する。
その間、我々も仲介手数料を窓口に行って引き落とすなどする。
約40分で取引が終わる。
今回、新たなことを2つ発見。
1つ目は、銀行の応接室に信用金庫の担当者が同席していること。
抵当権がある物件の場合、他行の行員が同席することを初めて知る。
信金担当者の謙遜だと思うが、以下のことを言っていた。
信金:「この銀行さんの窓口には凄い人(客)ですね。我々の支店にはこんなに人が集まりません
。さすが、@@銀行ですね
。」
もう1つビックリしたこと。
それは、取引中に様々なコピーを取るために、サービスでコピーを取らせてくれる。
しかし、近くの某銀行はコピーはNGとのこと。
仲介業者:「スルガ銀行ではコピーを取らせてくれません。『近くのコンビニに行ってくれ』とのことです
。」
信金:「個人情報だからですかね。」
仲介業者:「単に、経費削減だと思いますよ。」
司法書士:「それじゃあ、使い勝手が悪いですね。」
そのようなこと(コピーNG)をしていると、お客様が嫌がって逃げてしまわないだろうか。
費用対効果というものがある。
経費削減もいいが、コピー代をケチったことの方が損害の方が大きいと思うが。
売却は購入側よりもやることが少ない。
やはり、購入する方が数倍のエネルギーがいる。
購入後もやるべきことが山積。
それはさておき、今回、初の物件売却を経験した。
土地から購入し、その上にアパートを建てる。
それから18年間、よく頑張ってくれた。
本当に3ヶ月間以上の空室になったことがない。
ぜひ、買主さんには今後も、このアパートを大事にしていただきたいと切に願う。