10月1日からインボイス制度が開始される。
流暢に構えていたがもう9月。
10月分の賃料を改定しなければいけない。
もう時間がない。
実は我が所有する1室は、もう既に賃料改定の説明を終えている。
その部屋は室内トランクルームとして借りていただいている。
その借主は法人で、毎年2月に1年分の賃料を振り込んでくれる。
そのため、今年1月に賃料改定の説明を行なった。
我々が所有する部屋は50室あるが、そのうち、店舗としての商売を行っているのは4室。(トランクルームを含む)
4室中、課税業者はトランクルームを含めて3室。
したがって、残り2室の店主に賃料改定について説明しなければいけない。
そのうち、1室は美容室。
その美容室は妻の行きつけ。
そのため、概要は説明しているため、店主に案内文を渡せば終わる。
しかし、厄介なことに、家賃保証会社が絡んでいる。
家賃保証会社の理解を得るため、仲介していただいた業者を通して説明してもらうことにする。
仲介業者に入電。
私:「お久しぶりです。実は@@さんが入居付けしていただいた美容室ですが、インボイス制度に伴い、賃料を段階的に下げていきます。そのことを家賃保証会社に説明していただきたいです。@@さんのご都合の良い日にちがありましたら伺って説明いたします。」
担当:「分かりました。◯日の9時30分はいかがですか?」
私:「その日はフリーです。問題ありません。」
その日の約束の時間に店舗に行く。
どうやら、その日は定休日。
わざわざ、店を開けて、休日出勤してくれた模様。
私:「定休日だというのに、本当にすみませんでした。」
担当:「逆に私が指定した日は重説がありまして、時間が延びる可能性があるので、今日の方が都合がよかったです。」
作成した書類(以下のもの2点)を手元に置きながら、担当者に説明する。
移行措置を活用しているため、数年間かけて80%控除、50%控除と段階的に賃料を下げていく旨を伝える。
担当者に理解してもらい、家賃保証会社に説明してもらうことになる。
その後、担当者との雑談。
担当:「(インボイス制度は)会社によって対応は様々です。『これでいいの?』って思う会社もあります。恐らく、税務署も最初は厳しくないと思いますが、きっとマークしていくと思います
。その点、〇〇さん(私)は、しっかりと税理士に相談して対応していて素晴らしいです
。」
私:「そんなことはありません。ただ、税務署が怖いだけの小心者なだけです。」
約30分の時間を要して、店を後にする。
担当者との話から分かったこと。
それは、10月から実施されるインボイス制度は、『かなりの混乱が生じる』のではないだろうか。
できるだけ税金を取りたい国(税務署)と、それを阻止したい民間業者とのせめぎ合いはこれからも続くのだろうと勝手に予想する。