書店で司馬遼太郎氏の著書を発見ひらめき電球

 恥ずかしながら、彼の代表作『坂の上の雲』『竜馬がゆく』を読んでいないゲッソリ

 しかし、この本を読むと、それらの名著の中から珠玉の言葉を選びぬいていると書かれている口笛。(ラッキーグッド!

 これは読むしかないと、即購入DASH!

 司馬遼太郎著『人間というもの』PHP文芸文庫 ¥465円(税別)

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 早速読み始める。
  
 最初から、心に突き刺さる言葉が目白押し音譜

 その中から特に厳選した8つを紹介する。
 ※ ⇒以降は、私見を述べています。


① 時勢に乗ってくるやつにはかなわない。『最後の将軍』

 ⇒過去に、竹中平蔵氏の講演で『モメンタム』が大事と聞いたことがある。当時、都知事に当選した小池百合子氏の勢いは凄かった。まさに、勝機を敏感に感じ取り、その時は一気に行動することが大切かが分かるひらめき電球



② 人間、思いあがらずになにができましょうか。美人はわが身が美しいと思いあがっておればこそ、より美しくみえ、また美しさをますものでござりまする。(以下略)『国盗り物語』

 ⇒自分の長所アップ短所ダウンを自身で冷静に分析できるといいのだが。それが中々難しいのが自己分析あせる


 

③ 人の一生はみじかいものだ、おのれの好まざることを我慢して下手に地を這いずりまわるよりも、おのれの好むところ磨き、のばす、そのことのほうがはるかに大事だ。『峠 上』

 ⇒まさに、今のご時世に当てはまる言葉苦手だったり、苦痛だったりする仕事を続けるよりも、さっさと転職し、ワクワクする仕事に就いた方がよっぽどいいクラッカー。『石の上にも三年』ということわざは死語か!?



④ 仕事というのは騎手と馬の関係だ、と竜馬は、ときにもの悲しくもそう思う。いかに馬術の名人でもおいぼれ馬に乗ってはどうにもならない。少々へたな騎手でも駿馬にまたがれば千里も征けるのだ。(以下略)『竜馬がゆく 七』

 ⇒自身、不動産関係(大家業)を生業として成り立っているのは、妻との協力関係があったからこそ。もし、妻が非協力的だったことを考えると、ゾッとする叫び
 

 

⑤ 左近は、三成のそのきらびやかな欠点について、こう指摘した。
「人間に期待しすぎるようですな。武家はこうあるべし、大名がこうあるべし、恩を受けた者はこうあるべし、などと期待するところが手きびしい。(以下略)」『関ケ原 上』


 ⇒失礼だが、石田三成は大将の器ではない笑い泣き。例えば、官僚のような『縁の下の力持ち』的な仕事が適任だったと思う。適材適所とはよく言ったもの合格

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⑥ 徳川権力を運営する役目は、与党大名である譜代大名だけにしか与えられておりません。島津氏や毛利氏、あるいは加賀の前田氏や奥州の伊達氏が、いかに大きな封地をあたえられていても、老中(閣僚)や若年寄(局長)になることはできません。(略)「外様には大封をあたえる。しかし日本国の政治にはタッチさせない。一方、譜代には小封しか与えないが、しかし国政の運営権をあたえる」という構造の二重性がありありとうかがえます。権力についての日本的風土の実態はこの角度からもよく見えるはずであります。『余話として』(「日本的権力について」)

 ⇒かなり奥深い言葉!!。良い悪いは別として、今現在の日本の権力構造にも当てはまるような気がしないでもないムキー

 



⑦ 資本主義は本来、物をつくって売って利潤を得ることなのに、しっかり者の社長たちが企業を引きずって、それ以外のことでもうけはじめた。それが日本の経済をめちゃくちゃにし、人心をも荒らしてしまったということがある。『土地と日本人』(「現代資本主義を掘り崩す土地問題」)

 ⇒司馬遼太郎氏は、不動産乱開発に非常に怒っていることがよくわかる笑い泣き不動産関係の仕事を生業にしている私にとって、胸に突き刺さる言葉ゲロー




⑧ 信長も頑固なように見えて、非常に柔軟です。信長に非常に感心することがあります。彼は桶狭間でいちかばちかのバクチをしますね。しかし彼は、その生涯のうちに、こんなバクチは二度と打とうとしない。(略)普通の人間だったら、オレはやったぞ、と生涯の語り草にして、「あれを見ならえ、諸君!」とか何とかいうことにあるでしょう。しかし、彼はついに、自分自身の成功を見習わなかった。信長のすごさはそこにあるようです。『手掘り日本史』(「歴史の中の人間」)

 ⇒確かに、信長は残逆なことや冷徹な行為を行なったダウン。しかし、今だに多くの人を魅了し続けているアップ

 その理由の1つがここに表れていると思う。


OIP

 

 既成概念からの脱却、柔軟な考え方は今現在の世の中でも共通するラブラブ


 

 今回、この本を読んで司馬遼太郎の考えに触れることができたと思うビックリマーク

 

 やっぱりいつかは、彼の代表作を読んでみよう。