悲しいニュースが飛び込む。
それは、高校野球の名将、日大三高の小倉全由監督が退任すること。
実は、薄々は感じ取ってはいた。
しかし、それが現実となった今、悲しくて仕方ない。
昨年は小倉監督率いる日大三高戦を神宮球場で2試合を観戦。
夏の選手権大会西東京予選の準決勝戦、対冨士森高校戦と秋季準決勝戦対東海大菅生高戦。
夏の都予選では、元気にノックバットを手にして悠々と1塁側を歩いている姿を目にする。
この都大会では、決勝戦、東海大菅生高校に勝利し、甲子園出場を決める。
そして、秋季大会では、準決勝戦でリベンジを誓う東海大菅生高と対戦。
いつものようにノックバットを手にして現れる小倉監督。
メインのノックは、部長の三木氏に任せ、外野ノックを担当。
いつもと変わらない元気な姿を目にしホッとする。
試合は、残念ながら2対3で惜敗。
結果的に、この公式戦が小倉監督にとっての最後の采配となる。
その試合を最後の試合を球場で目にすることができた自分は幸せ者。
このブログでは、その試合采配にちょっと問題提起をしてしまった。(スミマセン
)
マスコミ報道によると、監督退任と日大三高の退職を直接生徒に前で説明したとのこと。
恐らく、次期監督の三木有三部長には、ずっと前から伝えていたと思われる。
マスコミ等を通してではなく、監督自らの言葉で直接、生徒に語りかける姿を見て、彼らしいと感銘を受ける。
そして、退いた後も総監督などにも就かないのも彼らしくて素晴らしい。
俗に、会社などで社長や会長を退いた後も『顧問』などの名誉職にすがりつく人たちとは格が違う。
マスコミ報道によると、4月以降のスケジュールは白紙とのこと。
小倉氏:「妻と旅行にでも行きたい。」
世間は、小倉氏をのんびりさせないだろう。
講演会の依頼が殺到することが予想される。
しかし、長年生徒との寮生活を共にして、ノックやランニングで長年酷使してきた膝や肘が悪いとのこと。
ここは、ゆっくりと心身をいたわってもらいたいと思う。
彼の座右の銘『練習は嘘をつかない』を私自身、一生忘れない。
小倉監督、山崎福也投手(現:オリックスバファローズ)、三木有三部長の三者とお会いし、話をすることができたことも一生忘れない。
小倉監督がいなくなった後も、三木有三新監督が小倉イズムを継承してくれるだろう。
小倉監督退任後も、日大三高校の野球から目が離せない。