税理士事務所から送られてきた情報誌に大変興味深いことが書かれていた。
内容は『経営の神様』と呼ばれた稲盛和夫氏から学ぶというもの。
稲盛氏は昨年亡くなられたが、本当にすごい人だった。
彼を慕う信奉者が多いのも納得。
彼の偉大な業績については、以前のブログで書いたので割愛させていただく。
早速、記事の概要は大きく2つある。以下に示す。
会社には「見える資源」と「見えない資源」がある。
見える資源の例:製品、技術、資金等
見えない資源の例:社員のやる気、知恵、元気等
今回、『目に見えない資源』に注目する。
稲盛氏によると、人生成功の方程式は
『人生・仕事の結果=考え方 ✕ 熱意 ✕ 能力』
熱意とは、情熱や努力する心。
能力とは、才能や知能、健康など。
上記の2つは0点~100点までの掛け算。
多少、能力が劣っていても、強い情熱や努力によって成果が上げられる
。
そして、考え方はー100点~+100点ある。
考え方がマイナス(-)だと、全てがマイナス(-)となってしまう。
しかし、前向きで、多少のことではへこたれない強い意欲を持つ人は、限りない成果を上げることができるという。
もう1つは、経営理念に関すること。
経営理念とは、「判断の尺度」「行動の原理原則」を指し示すもの。
毎朝、経営理念を唱和すればいいと言うものではない。
日々実践し、経営者自身が体現し、身を持って伝えていくもの。
上記に示した『人生・仕事の結果=考え方 ✕ 熱意 ✕ 能力』、経営理念は目に見えない資源。
変化の激しい時代だからこそ、「目に見えない資源」の価値をしっかり考えていきたい。
さすが、稲盛氏の言葉は重い。
誰もやりたくなかいJALの再建事業、そして、携帯電話会社事業への参入などを行った人。
しっかり、結果を出しているからこそ、重みが増す言葉。
自身も商売を行っている手前、商売の難しさは分かっているつもり。
自分(経営者)はこう考えているが、スタッフさんはそうは思っていないというように、すれ違いばかり。
スタッフさんは、経営者ほど仕事に対して思いは強くないのは当たり前。
そこをどうするかが、経営者の腕の見せ所。(私はダメだ
)
経営者の1人として、もう一度、経営理念について考えてみたいと思った。