以前、マンション購入予定の入居者が逮捕、起訴されたことをお伝えした。
その入居者は、生活保護受給者。
当然、逮捕、起訴されたことによって、生活保護受給者は止められた。
生活保護を打ち切られるということは、住宅扶助(家賃分)も受けられないことを意味する。
っていうことは、賃貸借契約の解除
すぐに退去はできないと思うので、1か月間の賃料猶予(レントフリー)を与えようと考える。
賃貸借契約書には緊急連絡先として、お姉さんの名前と連絡先が書かれている。
いきなり、所有者でもない私が連絡したら、お姉さんに怪しまれてしまう。
そこで、入居者のケースワーカーにお願いして、今後の賃貸借契約について話をしたい旨を伝えてもらう。
すると、すぐにケースワーカー(担当者)からすぐに返事が来る。
担当:「お姉さまと話をしました。弁護士さんにも入ってもらっているようです。数か月ならば、親族で家賃を払いたいと言っています。次の大家さん(私)から連絡を入れる旨を伝えました。」
私:「そうですか、お手数をおかけしました。ありがとうございました。」
管理をお願いする予定の会社の店長と話し合う。
店長:「ご親族が賃料を払うと言っていますか。契約はご本人(入居者)ですから、我々としては、あくまでも親族のご好意(賃料)を受け取ると考えます。できれば、退去してもらいたいですね。」
私:「・・・」
さすが、現実を冷静にとらえることができる店長。
そういったようにシビアに考えることも必要と反省する。
その後、お姉さんに連絡し、夕方に面会するアポを取る。
面会時間前にすでに女性の方がいる。
マスクをしているのではっきりしないが、年齢は私と同じぐらい。
私:「はじめまして、〇〇マンションの次期オーナーの@@(私)と申します。」
お姉さん:「色々とご迷惑をおかけしてすみません。」
私:「ケースワーカーさんから、賃料を払っていただけると聞きました。」
お姉さん:「そのために、振り込み先を教えてください。また、電気・ガスも止めたいと思います。そのために、室内に入らせていただけませんか?」
私:「振込先はこちらです。ただ、我々は当然のこと、入居者の許可なく室内に入ることができません。確かにスペアキーは現在の管理会社にあると思います。だからと言って、本人の許諾なく、お渡しできないと思います。弁護士の先生に相談するのがよいと思います
。」
お姉さん:「分かりました。ありがとうございます。」
私:「電気、ガスなどのことも含めて、弁護士の先生に相談するのがよいと思います。」
面会も5分程度で終了する。
物静かで丁寧な対応のお姉さん。
弟さんの尻ぬぐいをして大変だと同情してしまう。
「弟とは縁を切りました。賃料は本人に請求してください。」と逆上しても何らおかしくない。
ただ、お姉さんが、もっと細かく弁護士と相談していると思っていた。
国選弁護人は必要最低限度のことしか伝えないのか
今後、動きがあったらお伝えしていく。