千葉ロッテマリーンズの最終戦後の井口資仁監督から衝撃的な発言が飛び出す。
井口監督:「次の指揮官にバトンを移していく」
この退任については、首脳陣(コーチ達)、選手にも伝えていなかった。
だから、監督のスピーチを聞いて、整列していたコーチ、選手達はさぞかし驚いたことだろう。
当初、井口監督の続投は既定路線。
急展開の電撃辞任となる。
その後、様々な記事などを目にして、私なりに分析する。
1つのキーワードは、井口監督と共に球団代表(オーナー代行)も辞任したこと。
監督と球団社長が同時に辞任することはあまり例がない。
それだけ、この2つのポストは重要。
なぜなら、来季に向けて、首脳陣(コーチ陣)、選手の入れ替え(ドラフト会議も含む)等の人事を進めていかなければいけないから。
このことだけでも、他の球団に後れを取ってしまうのは明白。
2つ目のキーワードは、電撃辞任後、次々とコーチ陣が辞任する。
把握している限りで、以下の人たち。
・森脇ヘッドコーチ
・鳥越2軍監督
・清水バッテリーコーチ
・木村投手コーチ
・河野打撃コーチ
・的場戦略コーチ
・川越2軍投手コーチ
これらのコーチ陣の特徴は、井口監督と同じ大学出身者(青学)や古巣のダイエーホークス時代の繋がりの人たちが多い。
以上のことから考えて、当初は我々が知るように続投路線だったのだろう。
しかし、球団社長以上の立場の人(オーナー)から、続投するための条件を突き付けられたのだろうと想像できる。
その条件の折り合いが合わないため、井口監督は退任の道を選んだのだろう。
また、球団社長も井口監督とは二人三脚と言われるように緊密な関係にあったようだ。
だから、その責任を取って辞任したのだろう。
また、コーチ陣の多くは監督に直接要請されて就任している経緯がある。
だから、監督に要請されたコーチ陣は、監督と一心同体。
監督とは運命共同体。したがって、コーチ陣も退任を申し出る。
表向きは、「2年連続でAクラスから、今季5位(Bクラス)の責任をとる」
しかし、大人の事情としては、
『5年間の長期政権による弊害』だろう。
どんなに力のある監督でも、長期間そのポストにいるとマンネリ化してしまう。
監督には、絶大な権力(コーチ人事、起用、采配)が与えらえている。
選手を生かすも殺す
も監督のさじ加減と言っても過言ではない。
自身もファーム(2軍)戦を観戦していて、『何でこの選手がここにいるの?』と思ったものだ。
確かに1軍枠というのは決まっており、はみ出してしまうのは仕方がない。
しかし、力があっても発揮する場がなく、くすぶってしまっていてはもったいない。
つい最近、次期監督に吉井理人氏が就任したというニュースが入った。
ぜひ、力があっても埋もれていた選手たちは一念発起して、秋季キャンプに臨んで欲しい。
私から新旧監督へ一言。
井口資仁監督へ
「5年間本当にお疲れさまでした。まずは、ゆっくりと心身ともに休んでください。また、指導者として現場に戻ってきてください。」
吉井理人新監督へ
「監督就任、おめでとうございます。しばらくはWBCとの兼務で大変だと思います。ぜひ、選手一人一人の良さを十分に発揮できるような采配を期待しています。」
そして、来季の千葉ロッテマリーンズの活躍に期待したい。