静岡経済研究所から送られてくる冊子がいつも面白く楽しみにしている。
何より、たった8ページの構成。
しかし、内容が濃い。
今回のテーマは、
『中小企業 成長の手立て』
筆者は早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏。
自身の会社経営を想像しながら読み進める。
Q1 中小企業が成長するためには?
A1 成長の仕方は多様。
・多くの経営者はなりゆきで経営している。
・中小企業は株主、投資家からのプレッシャーがない。
・プレッシャーがない分、独自の多様な考え方で成長することが可能。
具体例1:今の強みが今後10年通用するか?
具体例2:会社の強みをお客様や取引先に聞く
Q2 中小企業の長所は?
A2 脱・路線依存性+センスメイキング
・変化を起こしやすい。
規模が小さく、トップダウンのため、会社を変えやすい。
・長期的視野で経営できる。
大企業は社長が頻繁に交代し方針が変わる。 中小企業は長期的視野で経営に臨める。
Q3 中小企業の短所は?
A3 資源不足、依存、低認知を克服
・資源(リソース)がない。
大企業と比較して絶対的にヒト・カネ・モノ・情報が不足。
対策例)ホームページの充実、各種SNSでの発信。
・パワーのある会社に依存している。
1つの企業に依存しているのは危険。取引先を増やしたり、新商品開発に力を入れたりすること。
対策例)下請けからの脱却
・認知度が低い。
はっきり言って、知られていないこと。
対策例)今まで関わりの無かった業種、分野の展示会に出展してみる。
対策例)小売業の場合、大手ネットショッピングモールに出品する。
ここからは、自身の会社経営にあてはめてみる。
Q1、Q2は大変参考になる。
我々のような超零細企業は、様々なプレッシャー(株主、部下、取引先等)はない。
逆に、思いきったことに取り組める。
また、上司にお伺いは必要ないため、スピーディにコトが進む。
しかし、裏を返せば、全て自分の責任。当然、人のせいにできない。
Q 10年後通用するか?
⇨我々の所有物件は立地が命。基本的に駅近にある。
今後、行政がコンパクトシティを考える際、その範囲内を想定している。
Q 会社の強みをお客様や取引先に聞く。
⇨入居者と直接関わっている管理会社の担当者と連絡を密にとりながら、改善していく。
Q3は、我々の会社の性質上、考えなくていいだろう。
〈まとめ〉
・不動産賃貸経営は、他の業者と異なる事が多いため、全てが当てはまらない。
・中小企業の経営は長期的視野で、思い切ったことに挑戦できる環境にある。
・会社の強みを意識する。それが10年後はどうか?も考える。
・資源不足、依存、低認知を、様々なことを使って工夫し克服する。