書店で橘玲(たちばな あきら)氏の書籍を見つける。
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』知的人生設計のすすめ 幻冬舎 ¥1600円+税
今から7年前の2015年版。
ちょっと古い気がする
しかし、目次をパラパラめくると、以下のキーワードを見つける。
・『不動産』
・『個人と法人』
・『税務』
これらのキーワードに反応し、即購入。
橘玲氏と言えば、「マネーロンダリング」をはじめとする金融関係の書籍が多い。また、世間的にタブー視さていること(残酷な真実)にも鋭く切り込む書籍が多いという印象。
読み始めると、グイグイと吸い込まれる。(古いと言ってしまいスミマセン)
まず最初目に留まったこと。
それは、【黄金の羽根】の定義。
【黄金の羽根(Golden Feather)】・・・制度のゆがみから構造的に発生する〝幸福〟。手に入れた者に大きな利益をもたらす。
『制度のゆがみ』というキーワードに目が留まる。本文中から、『制度のゆがみ』を3つピックアップする。
※以下の『⇒』は私見を述べています。
① 税制のゆがみを生かし、『法人』と『個人』の使い分け。
② ヘッジファンドは「市場のゆがみ」を瞬時に見つけることから始まる。
③ 市場経済は利益は差異(ゆがみ)から生まれる。(例:安く買って、高く売る)
⇒不動産投資も『ゆがみ』を生かしたもの。
いかに良い物件を安く手に入れ、金融機関から好条件を引き出すかにかかっている。
我々も5年前に『法人なり』。そのメリットを最大限に生かしたい。
次に、非常にシンプルかつ明確なことが書かれていたことが印象に残る。
<お金持ちの方程式>
資産形成=(収入−支出)(※1)+(資産✕運用利回り)(※2)
⇒この方程式は実に納得。
自身を振り返ってみて、ここ数年で収入を大きく増やしてきた。
具体的には不動産の購入。
ここで注意したいことは、購入と言っても、自身のお金で『不動産を買ってない』。あくまでも、金融機関からお金を借りている。
現在働いている福祉施設の給料は、たかが知れている。(公務員時代も同様)。
賃料収入は副業の給料とは〇(マル)が1桁違う。
今後、方程式の※1を※2で運用していきたいと強く思う。(今は子供たちの学費で精いっぱい)
その他、特に印象に残ったことを3つ紹介する。
①カーリースは全額経費。
⇒現在、自家用車を所有している。しかも、走行距離が短い。今後、カーリースを検討し、法人経費として考えたい。
②法人を赤字にする。
⇒昨年期、法人決算が黒字になってしまった。税務調査の対象になるし、(余計な)所得税が発生してしまうという二重のリスクを負う。
③国が補助金や助成金の制度をつくると、密に群がる蟻のように人が集まる。
⇒実際に持続化補助金詐欺で現役国税職員が逮捕された。
初版が今から20年前とは思えないくらいに内容が新鮮。
って言うことは、お金持ちになる考えは、『不易と流行』の『不易』に当たるのだろうか
今後、橘玲氏の書籍を読んでいきたい。