本日から本格的な球春告げる『選抜高校野球大会』が甲子園球場で始まる。
開会式後の第2試合は屈指の好カード(もったいない)
東北の雄『仙台育英高校』と名将、馬淵監督率いる『明徳義塾高校』が激突。
共に優勝候補。
結果は、仙台育英高校が見事、1対0で勝利する。
この戦い方も、足を絡めた機動力で1点をもぎ取る。
話は少し変わるが、昨日、プロ野球オープン戦を観戦し、東北楽天田中将大投手の東日本大震災に対する思いを知り、涙する。
そして、仙台育英高校を率いる須江監督も、震災に対する思いを記事で知り、胸を熱くする。
この監督とは私自身、忘れられない思い出がある。
須江監督が高校移る前の仙台育英秀光中学の監督時代、自身が率いるチームと対戦した。
静岡県開催の全国大会を数日後に控えた仙台育成秀光中は近隣のチームとの練習試合を模索。
静岡有数の有名私学中監督(故人)の紹介で、私のチームとの対戦が実現。
保護者達は、すごいチームだという事をいまいち知らない様子。
忘れもしない、3月31日。
雪雨が降りしきるグラウンド。
メンバー表を保存しておけばよかったが、今ではプロ野球選手になった人も多数参加していたと思う。(佐藤世那投手、梅津晃大投手等)
当然ながら試合は5回で終了、0対7の大差で敗れる。
ここからが凄い。
私たちチームは選手が風邪をひかないように、早々に帰宅。
須江監督が恐る恐る、私に声をかける。
須江監督:「@@さん(私)、体育館をお借りしてもいいですか?」
私:「いいですよ、今日はどの部活動も使いませんから、ご自由にどうぞ。」
私はしばらく、体育館わきで見ていた。
長い時間、円陣(座って)になってミーティング。
そして、器具を使わない様々なトレーニングを開始する。
この時点で私は体育館を離れる。
何もすることがない私は時間をもてあそぶ。
4時間近く経って、ようやく須江監督が声をかける。
須江監督:「@@さん、今日一日、本当にありがとうございました。」
私:「全国大会、優勝目指して頑張ってください。」
出発する大型バスを私一人が手を振って見送る。
辺りは既に薄暗い。
その後、チームは全国大会はベスト8まで進んだと記憶している。
普通のチームは、雪雨降る中では試合もしない。
それが、試合後も数時間、みっちりトレーニングをする姿が忘れられない。
当時、須江監督がぼいていた言葉が思い出される。
須江監督:「(選手、チームと)かみ合わない」
私には何がかみ合わないのか今でも分からない。
それから、しばらくは私も、「かみ合わない」という言葉を真似する。(スミマセン)
彼は現在30歳台の若さ。
しかし、全国の高校野球指導者として名将の域に達している。
今後も、須江監督、仙台育英高校から目が離せない。