1月1日の衝撃 | 半径2kmの日常

半径2kmの日常

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好きなものをひとつに絞るなんて無理!

昨日の地震、すごかった…

中越地震のときよりも強かった気がしたが、その通りだった。

震度5強、そして大きめの横揺れ。

 

1月1日は混雑を避けて初詣するために早起きしたし、前日の12月31日も混雑する前に大祓に行こうと早めに起きだして活動していたから、ちょっと寝不足気味だった。

 

そんなわけで、午後3時過ぎに眠くなったときには、何のためらいもなくベッドに入って仮眠を取ったのだった。

 

ふと目が覚めて、横に揺れているのを感じた瞬間に「ガスファンヒーターを消さなきゃ!」と直感し、枕元のスマホをひっつかんでリビングへダッシュ。

ON/OFFスイッチを押すと同時に左手につかんだスマホから緊急地震速報の音。

 

遅い!もうすでに揺れがきてる!と心の中でツッコミを入れたとたんに揺れが大きくなって、もうそれどころじゃなくなった。

 

建物が横に大きく揺れる、下の娘の特撮フィギュアが次々落ちる、台所や洗面所の方からプラボトルの落ちる音がする。

家中がガタガタ音をたてて揺れる。

床に両手と両膝をついたままで動けない。

 

強い揺れなので、中越か下越のどこかが震源地だろうと思ったが、NHKの地震速報の画面では能登半島の地図に震源地を示す☓印がある。

 

一瞬パニくったよ。

もっと近くに震源地があるのかと思うくらい揺れてたから。

あの揺れで中越地震のときよりも震源地が離れてるんだもん、びっくりしたし、混乱した。

 

でもって、揺れが少し弱まり始めた頃に津波警報が出た。

スマホが立て続けに鳴るのよ。

市の防災メールと新潟市のLINE通知と職場の緊急メールが、それぞれ地震速報と津波警報を伝えてくるから。

 

まだ少し揺れていたけど、下の娘に「いざという時にすぐに避難できるように準備!」と指示しつつ、私もコートを羽織りソックスを履いて非常持出リュックを用意しながら、それぞれの通知に目を通すという離れ業をやっていた。

コートのポッケに家の鍵とモバイルバッテリーを入れて玄関に靴を出しておく、というオプションもこなしていたのである。

わずか数分の間にほぼ無意識で。

火事場の馬鹿力ってこのことを言うんだなと実感した。

 

しかしまぁ、新年早々に大地震がくるなんて、この世は理不尽だなと思ったよ。

プレートやマントルには正月も平日もないけどさ。

 

その後も震度3の揺れが頻繁にきてたけど、動ける範囲内で家の中の状況や水やガスが出るのかを確かめていた。

 

ガスは止まっていたけど、北陸ガスは供給を止めていないとテレビの画面に流れていたので、マイコンメーターが正常に作動したことがわかった。

暗くなってきたし、また大きな揺れがくるかもしれないので、昨夜はガスの復旧はしなかった。

 

東西方向に大きく揺れたんだけど、東向きに設置してある食器棚と冷蔵庫は倒れなかった。

私のPCデスクと本棚は西向きだけど倒れなかった。

 

百円ショップで購入した防災グッズがこんなに役に立つとは。

家具の下に差し込んで若干斜め後方に傾けておく、透明で細長いアレです。

あれだけでもかなり役に立つとわかった。

 

食器棚は、作り付けの収納棚との間の3cmほどの隙間に、段ボールを折ってぎゅうぎゅうに詰め込んでいたのも役に立ったようだ。

落ち着いた頃によく見たら、隙間につめこんだ段ボールがずれて1/3ほど前に飛び出ていた。

もっと長く強く揺れていたら、と考えたらぞわっとした。

 

冷蔵庫は、搬入してくれた業者さんが防災のためにあらかじめ前の足を高めにしてくれていたので、大丈夫だった。

家具転倒対策マジで大事だと思い知ったよ。

 

人生で四度目の大きい地震で、記憶がない新潟地震を除くと、実質三度目の体験になる。

ガスのマイコンメーターを自己復旧させたのは人生初だった。

ちっとも嬉しくないけども。

 

次々に入る県内外の情報を見ながら、被害がなかったのでそれだけでも幸せだし運が良かったなと、しみじみと感謝していた。

 

何事もないのが一番だよなぁと、本気で思った。

怪我や家の破損はなく、その上思いがけずマイコンメーターの自己復旧を実地で覚えたし、非常持出や避難準備の改めるべき点がはっきりした。

嬉しくないけど、これはこれでよかったんだと思うことにした。

 

一番の安心材料は、家族が全員無事なこととライフラインが無事だった事ですね。

電気と水道が止まらなかったのは本当に助かった。

それと通信が無事だったことでも安心できた。

信頼できる情報は大事!

 

兎にも角にも今後も気を引き締めて過ごさねば。

また大きな揺れがくるかもしれないし。

本音は「もう大きい地震はこないでくれ!頼むから!」なんだけど。