ついに聴けるとワクワクしまくりで向かいました。
何をって??
藤原歌劇団公演 ロッシーニ作曲 歌劇『チェネレントラ』でございます!!
いやー、もうね、本当に最高でした。
なんだろう、とにかく最高!!!
上野っていうか、西南戦争っていうか、それは西郷!!!
えー、せごどんの流れにはしたくないので本論に。
チェネレントラってやっぱり楽しいオペラですね。そして、見終わると心が暖かくなる。
作曲者の没後150年にて改めてそう思いました。
今回のソリストは豪華でしたー。うんうん。非常に豪華。特に素晴らしかったソリストは、ラミロの小堀勇介さん、アリドーロの伊藤貴之さん、クロリンダの光岡暁恵さんでした。
僕がかねてから応援しまくってる小堀勇介さんは今回のラミロが藤原デビュー。
あたしゃ嬉しい。
こんなにも成長されて。
素晴らしかった。
小さな声でも何を言ってるのかはっきりとわかる小堀さんの聴きやすい声と、歌いだすと聴衆の視線を一挙に集めて離さない空間を支配する表現力や間の使い方が会場のお客さんを魅了していたと思います。
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は遠近法でキリストに目がいくように作られているそうですが、それに似た感覚を受けます。小堀さんが出ているシーンはどうしてもそこに目がいってしまう。
また、声はあくまで耽美的で貴族的な香りさえするのに、その裏側にあるメラメラ燃え盛る闘志が感じることが出来る。それがまた小堀さんの魅力のひとつです。
折江総監督が「今回小堀さんはどこかでレまで出します」と言っていましたが、アリアでがっつり出してました。凄かった。しかもその音の美しさと力強さの妙技ね。アリアの後拍手が鳴り止やまなかったのも凄い。日本人の公演では初めての体験でした。素晴らしすぎてBravoはもちろん、Grandeとも叫びました。そしてBisって言いかけました(笑)
伊藤さんはご無沙汰しております状態でしたが、さすがですね。期待通りを越えた完璧なアリア。フレージングはなだらかで、明るいイタリア的な低音が聴いていて心地よい。近年アリドーロを持ち役にする歌手も増えてきたからなのか、昔はチョイ役だったように思うアリドーロも今やチェネレントラを楽しむための一役になっていると思います。そういう意味でも伊藤さんは今回の公演の質をそれこそ下から押し上げるのに一役も二役もかっていたとおもいます。
今回の公演では、普段滅多に聴けないクロリンダのアリアが披露されるということで個人的に非常に注目していましたが、さすがの光岡さん。和製ルチアーナ・セッラと言っても過言ではないほどのコロにアジリタ。もっと聴いていたいと思える歌唱に脱帽です。
それ以外のソリストも全体的にレベルの高いロッシーニを披露してくれました。マニフィコ役の谷友博さんはどこか憎めないお父さんを熱演。声量もあって聴きやすい。ダンディーニ役の押川浩士さんは「ロッシーニ?おもしれぇ!!かかってこい!!!」という気合いをガンガンに感じましたし、アジリタもいい感じ。忘れちゃいけないアンジェリーナ役の向野由美子さん。この難しい役を堅実に歌いきった姿に感動。伸びやかな高音が素晴らしかったです。ティスベの米谷朋子さんは息の合った姉妹を好演していました。
そして、今回の公園の成功はやはりこの人がマエストロだったからと言ってもいいでしょう。
園田隆一郎さんが大活躍でした。
序曲の最初の音から素晴らしかったです(笑)
ロッシーニクレッシェンドの魅力を伝えるためなのか、その部分へのこだわりを強く感じました。そしてそれは作品全体を通してこだわり抜かれていたのが凄かったです。
楽しそうに指揮をされている姿を見ながら、ロッシーニが大好きなんだろうなぁと思い、そんな人が指揮しているロッシーニが聴けてるなんて、なんという幸せ者かと嬉しくなりました。フェリチタ、フェリチター♪
園田さんには日本のロッシーニ、さらには、オペラを牽引していってほしいと切に願っています。
演出については1幕と2幕のフィナーレについて思うところがありますが、ネタバレにもなるので言及はしません。子供のためのチェネレントラがベースにあるということで、演出自体は分かりやすいです。また、ロッシーニが廃した何かが出てきますので明日もしくは大阪で観る方はそちらにも注目してみてはいかがでしょうか。
こんなに素晴らしいチェネレントラが聴けて、だいだいだい満足でした。
素敵なGWの幕開けとなれたことを藤原歌劇団に感謝します。来年はアルジェやりましょう。ね?
※密かに記念にブロマイドを開演前に購入。結果良かったソリストの3人のものを購入していた。




