お疲れ様です!1年法学部、漕手、COXの桑畑です!
現在、戸田にて新人戦当日の朝を迎えています。
やっぱり戸田はいいですね。今回の新人戦は諸事情でCOXでの出場をさせていただきますが、元は漕手なので一昨日の朝、1年のシングルスカラーくんと夜行バスで戸田に来て、サポートをしつつ、エルゴをしてたのですが、いい記録が出てとても喜んでおります。戸田MAGICとはほんとに存在してるんちゃうかなと思ってます。
そんなこんなで前置きはここら辺にして今回、ブログが回ってきて何を書こうか迷っててこの話題について自分が思ってること書こうと思います。この原稿は1週間ぐらい書けて迷いながら書いたのですが、相変わらず拙い文章ですが読んで頂けると嬉しいです✨️
コスパ。タイパ。
最近、よく耳にする言葉です。
費用対効果。時間対効果。
かけたお金に、どれだけの価値があるのか。
費やした時間に、どれだけの成果があるのか。
限られた時間の中で、できるだけ多くのものを得る。無駄を省き、最短距離で結果を出す。
そんな考え方が、当たり前になっている気がします。
もちろん、僕だって結果は当然ながら欲しいです。
ボート、アルバイトとかも。どうせやるなら、何かを得たいと思います。
でも、ふと思うことがあります。
僕たちは、いつから、何をするにも「その先に何が得られるのか」を考えるようになったのでしょうか。
大学生活は、思っていた以上に忙しいです。
部活と同じぐらいアルバイトがあって、授業も当然ながらあります。
それでも友達とご飯行こうよーなんて言ってたり、遊びに行こうよーって言ったりしてカラオケとかにも行きたいと思うことがあります。
部活が終わり食堂で他愛もない話をします。
練習が終わって、部員の人たちとくだらないことで笑うことだってあります。
その時間が、直接ボートを速くしてくれるわけではありません。法律の知識が増えるわけでもありません。
それでも、楽しいです。
何かを得るために過ごす時間もあれば、ただ誰かと過ごすだけの時間もあります。
そして、僕は後者の時間にも、案外、大切なものが隠れている気がしています。
ボート部に入ってから、そんなことを考えるようになりました。
新人戦をCOXで出場させていただくことが決まってから、エルゴを1人で漕ぐことが多々あります。
昨日より速く。
少しでもいい数字を残したい。
そう思って漕ぎ始めます。
けれど、半分を過ぎたあたりから、だんだん苦しくなってきます。
あと10分。 あと500m。
頭では分かっています。たった10分や500mです。
それでも、気持ちが切れてしまう日があります。
終わったあと、悔しくなります。
自分はまだまだだ、と。
もっと頑張れたはずなのに、と。
そんな自分が嫌になることもあります。
ところが、隣に誰かがいると、いつもより頑張れることがあります。
隣で漕いだからといって、勝手に速くなるわけではありません。そんな機能があるなら、ぜひ標準装備してほしいところです。
それでも、隣で誰かが頑張っていると、自分ももう少しだけ頑張れる気がします。
一人なら、ここまででいいかと思ってしまいますが、
誰かが隣にいると、もう少し先まで行けるような。そんな気持ちになります。
もちろん、それでいいとは思っていません。一人でも自分を律して、最後までやり切れる人間になりたい。その悔しさは、今もあります。
それでも、考えてしまいます。
自分の力で頑張っているつもりでも、実は、誰かの存在によって引き出されている力があるのではないか、と。
自分一人では越えられなかった壁も、誰かの背中を追いかけているうちに、いつの間にか越えようとして、そんな経験を、僕はボート部に入ってから何度もしてきた気がします。
人との出会いは、ときに、自分でも知らなかった自分を連れてきてくれるのかもしれません。
そこで出てくるのが「信頼」という言葉です。
では、信頼とは、どうやって生まれるのでしょうか。
同期から相談を受けたとき。
何かの仕事を任されたとき。
あるいは、ただ目の前のことに素直に励んでいるとき。
信頼が生まれる瞬間には、いろいろな形があると思います。
部活における信頼とは何なのか。正直、僕の中でまだ答えは出ていません。
ただ、最初に思い浮かんだ言葉がありました。
「無遅刻無欠席」です。
なんだか、ずいぶん地味な答えです。
もっと格好いい答えがあってもよさそうですが、真っ先に浮かんだのだから仕方ありません。
毎朝、練習に来る。
決められた時間に集まる。
仲間と同じ場所に立ち、同じ時間を過ごす。
それだけで信頼が生まれるわけではないでしょう。でも、そうした当たり前を積み重ねることが、信頼の土台になるのではないかと思います。
時間は有限です。
自分の時間を使って、毎日同じ場所に集まる。そこには、自分一人の都合だけでは決められない時間があります。
もちろん、休まないことだけが信頼ではありません。大切なのは、出席することそのものよりも、人と交わした約束や、自分に任された役割にどう向き合うかということなのだと思います。
コスパやタイパを考えれば、毎日同じことを繰り返す時間は、遠回りに見えるのかもしれません。
でも、信頼は一日で築けるものではありません。
昨日までの積み重ねがあって、今日があり、
今日の積み重ねがあって、明日があります。
目に見える結果が出る前から、誰かは誰かの姿を見ています。
記録には残らない努力も、誰にも気づかれない小さな積み重ねも、いつか誰かの信頼につながっていくのかもしれません。
信頼は、勝ったときに突然生まれるものではなく、
勝つまでの時間の中で、少しずつ育っていくものなのだと思います。
そうして少しずつ生まれた信頼が、いつか、苦しい場面で仲間を信じる力になるのかもしれません。
そして今、僕はもう一つのことを考えています。
自分が誰かに力をもらうだけでなく、いつか自分も、誰かの力を引き出せる人間になりたいと思ってしまいます。
冒頭で述べた通り、新人戦で僕は漕手からCOXへと役割が変わりました。
今度は、自分が漕ぐのではなく、同期が漕ぐ。
自分が必死に艇を進める立場から、仲間が艇を進めるために何ができるかを考える立場へと変わりました。
当然、簡単ではありません。
艇のことを学び、漕手のことを知り、先輩やコーチから教えていただいたことを吸収する。まだまだ知らないことばかりです。
自分の知識も経験も足りず、クルーを引っ張るどころか、思うように役割を果たせないこともあります。そんな自分が不甲斐なく、クルーに申し訳なくなることもあります。
それでも、クルーが決まってから、少しずつ成長していく姿を見るのはうれしいことでした。
だからこそ、今度は自分が、その努力を結果につなげる手助けをしたいと思います。
自分が直接艇を進めることはできなくても、仲間が積み重ねてきたものを、レースの中で引き出せる人間になりたいと思っています。
少しだけ話を変えます。
先日、新潟大学ボート部の創部70周年記念式典がありました。
多くのOB・OGの方々とお話しすることができました。僕たちのことを知ってくださり、また声をかけてくださることが、純粋にうれしかったです。
今、自分たちが当たり前のように艇を出し、練習し、大会に出られること。
その当たり前の下には、70年という時間があります。
僕たちが知らない時代にも、誰かが悔しい思いをして、誰かが勝利を喜び、誰かがこの部を守り、次の世代へとつないできたと思います。
そうして受け継がれてきたものの先に、今の僕たちがいます。
僕たちは、ただ自分たちの代だけで戦っているのではありません。
もちろん、レースで艇を進めるのは、僕たち自身です。
最後に勝敗を決めるのは、タイムです。
受け継がれてきたものを大切にすることと、今の自分たちが結果を求めること。その二つは、決して別の話ではないと思います。
だからこそ、僕は結果が欲しいなと思います。
先輩や同期が結果を出してくれることは、自分のことのようにうれしいです。
でも、できることなら、いつか自分が乗る艇で、勝ちたいと思います。
自分たちのクルーで。
自分たちが積み重ねてきたものを、結果につなげたいです。
それは、決して自分一人の夢ではありません。
一緒に艇に乗る仲間がいて、
普段から僕たちを支えてくれるサポートの方々やマネージャーさんがいて、
遠くから見守り、応援してくださるOB・OGの方々がいます。
僕たちのレースを、自分たちのことのように応援してくれる人たちがいます。
だから、見たい景色があります。
まだ見たことのない景色。
ずっと見てみたいと思っている景色。
そして、いつか自分たちの手でつくりたい景色。
それを、みんなと一緒に見たいです。
そして、できることなら、自分たちのクルーだけでなく、部全体として勝てるチームでありたいなと思います。
誰かの勝利を自分のことのように喜び、誰かの悔しさを自分たちの課題として受け止めて、互いに刺激し合い、それぞれが本気で高みを目指していくようなチーム。
一人ひとりが自分の目標に向かって努力する。その積み重ねが、クルーを強くし、やがて部全体の強さになっていくと思います。
もちろん、全員が同じ艇に乗るわけではありません。
目指す大会も、担う役割も、一人ひとり違います。
それでも、目指す先にある景色は、きっとつながっているはずです。
艇の上で戦う人がいる。
陸から支える人がいる。
遠くから応援し、見守ってくださる人がいる。
それぞれの場所で積み重ねてきた時間が、一つの勝利につながると思います。
そんな瞬間を、みんなと一緒につくりたいです。
コスパやタイパという言葉に当てはめるなら、ボート部で過ごす時間は、決して効率のいいものではないのかもしれません。
朝早く起きて、苦しい練習をする。
思うようにタイムが伸びず、悔しい思いをする。
何度も艇を出して、少しずつ課題を見つけていく。
その時間が、必ずしも結果につながるとは限りません。
どれだけ努力しても、思い描いた景色にたどり着ける保証はありません。
それでも、僕たちは艇を出します。
結果を求めて。
そして、その先にある景色を、仲間と一緒に見たいです。
時間をかけたからといって、必ず報われるわけではありません。
それでも、時間をかけなければ、たどり着けない場所があるはずです。
今の僕は、そう信じています。
そして今日、新人戦が始まります。
僕たちが積み重ねてきた時間が、どこまで通用するのか。
自分たちがどこまで行けるのか。
まだ分かりません。
それでも、ここまで一緒に積み重ねてきたものがあります。
だからこそ、今日、自分にできることをすべて出し切ります。仲間が積み重ねてきた努力を、レースの中で引き出せる舵手であれるよう精一杯頑張ります。
「あのとき頑張ってよかった」と、みんなで笑える日が来るように。
そして、いつか。
今はまだ言葉にすることしかできないこの景色を、本当にみんなと見られる日が来るように。
自分のために。
自分たちのクルーのために。
そして、新潟大学ボート部のみんなと、まだ見たことのない景色を見るために。
新人戦、スタートです!!!!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
たくさんの応援をよろしくお願いいたします🙇♂️
そして新潟大学ボート部をよろしくお願いします!
また最後になりましたが、普段から新潟大学ボート部を支えて下さるOB・OGさんを始め、緑友会関係者の皆さん、新潟ローイング協会の方々、交流をしてくださる他大学の皆様これからもよろしくお願いいたします!