こんにちは!新潟大学ボート部漕手、創生学部2年の吉田もとなです。


ちょうど1年前の自己紹介以来、久しぶりのブログです。あの頃の自分を思い出すと、なんだか信じられません。大学生になったばかりだった私が、今では先輩になったんだなと思うと、なんだか不思議な気持ちです。

さて、夏休みもいよいよ終盤。ボート部では、9月2日から7日まで戸田にてインカレが開催され、私もサポートとして参加しました。今年は男子シングルと男子付きフォアが出場し、他にも数名がジャパンオープンレガッタに挑戦。目標には届きませんでしたが、彼らの勇姿を間近で見届けることができて、本当に良かったです。彼らの努力を知っているからこそ、ボート競技の厳しさを改めて痛感する機会にもなりました。

戸田に来るのはこれで6回目。何度来てもずらりと並んだ艇庫と、2000mの直線コースが織りなす景色は最高です。「やっぱりいいな」と毎回思います。

「漕ぐ」ことが好き、それだけでいい

この1年間、本当にいろんなことがありました。

ボートを始めたばかりの頃は、すべてが新鮮で楽しく、エルゴのタイムが上がるのが嬉しくて、「ボートって楽しい!」という気持ちでいっぱいでした。でも、だんだんメニューがきつくなり、「あれ? やばいかも…」と辛さに直面しました。TTを経験してからは、「私、ボート向いてないじゃん!」とずっと思っていました(笑)。初めての新人戦で漕いだ2000mレースは、もはや伝説。どうやって完走したのか、今となっては謎です(笑)。しかし、今となってはいい思い出です。

これまで3回レースに出場しましたが、少しずつ上達している気はします。ただ、上位層との差も痛感しています。前回の東日本選手権で、初めて最初から最後まで競り合うレースができて、「レースって面白い!」と感じることができました。負けたくない一心で漕ぎ続け、最後の最後で追い抜いた瞬間は忘れられません。正直、ボートをやっていて初めて「報われた」と思えた瞬間でした。

自分の人生、自分探し
この1年、「なんでボートやってるんだろう」「何のためにやってるんだろう」と自問自答する日々が続き、本気で辞めようと決意したこともあります。

それでも続けられたのは、単純に「漕ぐ」ことが楽しいと感じる瞬間を忘れられないからだと思います。

低身長で手も小さく、喘息持ちで呼吸が苦しくなることもある。周りと同じようにできないことに苦しみ、すべて投げ出したくなることもありました。ただ楽しく漕ぎたいだけなのに、それができないことは本当に苦しいです。「漕ぐ」というシンプルな動作なのに、追求すればするほど奥が深くて、底なし沼にハマったみたい。まるで「推し」みたいですね(笑)。

目の前の「今」を一生懸命に
私自身、いつまで漕手を続けるかはわかりません。でも今は、ただ「漕ぎたい」と思っています。人よりボートが好きじゃないかもしれないけれど、「推しは推せるうちに推せ」の精神で、自分と相談しながら、漕げる間は一生懸命やっていこうと思います。

まずは11月の新人戦に向けて頑張りたいです。今回はコックスを含めて1年生4人とクォードに乗ります!念願のクォード!上級生が私だけなので緊張もしていますが、インカレで見た上位層の漕ぎを思い出し、少しでも近づけるように残りの期間でやれることをやっていきたいです。

私のモットーは「今を楽しく生きること」。だからこそ、「みんなで楽しく漕ぐ」ことを大切に、日々を過ごしていきたいです。

どんな未来でも後悔はない
ボート部に入って、辛いことは山ほどありました。でも、後悔はしていないと断言できます。これからどんな未来を歩んでも、これまで頑張ってきたことは消えないと知っているからです。

私は将来の展望を立てるのが得意ではありません。「何をしたいの?」という質問には、正直弱いです。だからこそ、目の前のことを一生懸命やろうと思って毎日を生きています。

目標がないとダメだとよく言われますが、「ただやりたい」という気持ちだけでも人は頑張れます。そういう生き方をしている人もいることを、少しでも知ってほしいです。

周りからは「よくわからない人」と言われることも多いですが、自分でも自分のことはよくわかりません(笑)。自分の人生は、まさに「自分探し」。これからボートが私の人生にどう影響していくのか、それも楽しみにしています。

長くなりましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

またどこかでお会いしましょう!