こんばんは、半ば新大ボート部ブログの守護神と化している谷村です。本日は札幌への帰省最終日。本来であればパソコンなどさっさと閉じてベッドへ直行、明日のフライトに向けて英気を養いところですが、どうしても今日書いておきたいテーマがあるため、今こうしてブログを書いています。

 そしてもう一点。こちらのブログは他大学ボート部の皆さんやOBの皆様が呼んで下さることも多く、ボート部一同大変励みにさせていただいているのですが、本日このブログ、この記事に限っては前述した方々は読者としてのターゲットではありません。ではこの記事は誰に向けてのものなのか。そう、人生の大一番、大勝負を明日に控える大学受験生の皆さんへのものです。僕の知る限りの受験生、即ち数多の後輩と僕の親友をはじめとする浪人生に向けて、こんな駄文を生成しています。どうかみなさん、しばしの間お付き合いください。


 僕が新潟大学を受験したときの面白い話でもしましょう。札幌住まいとはいえ祖父が新潟県に住んでいるという状況であったため、僕の新大受験は前泊がホテル、後泊が(親の)実家という珍しい構成でした。そんなわけで前泊したホテル。当然積雪地帯の冬ということで暖房がガンガンに炊かれていたわけですが、こともあろうに暖房のコントローラーがどこにも見当たらないではありませんか。あちこち探し回るも成果虚しく、諦めて勉強…ではなくアプリで将棋ゲームに興じること3時間(?!)。お手洗いに向かおうとふと顔を上げた僕が壁にかかっているリモコンを見つけたときに沸いてきた疲労感と哀しみと怒り、そして蒸し焼きにされずに済むという安堵感を、皆さんは想像できるでしょうか。すぐに室温を調整して改めて布団にくるまったとき、時刻は朝の3時を指していました。なんだかんだで一時間くらい寝付くのにかかる人間なので、実質的な受験前日当日の睡眠時間は3時間ということになります。何とも恐ろしいですね、我ながらよく合格できたものです(白目)。
 まあそういうわけで気楽に行きましょう。案外受験は何とかなります。

 日本の正確な地図を作成し、「その地図の正確さが意味する圧倒的な技術力を目にした欧米人に日本の植民地化を諦めさせた」とする説すらある伊能忠敬の名言を拝借しましょう。以下は今ほど平均寿命が長くなかった江戸時代、御年55歳で日本全国の測量旅に出立するにあたり彼が残した言葉です。
「人間は夢を持ち前へ歩き続ける限り、余生は要らない」
 皆さんの夢はそれぞれでしょう。しかしながら未来なんてわからない…この一年間、あるいはそれ以上の期間、あなたはそんな呪いと格闘してきたことでしょう。
受験という試練は過酷で、孤独で、なにより先の見えない闘いです。「大学生は楽しいよ」そんな周囲の言葉に対し、大学生となった自分の未来が想像できない、今を生きることに精一杯だという思いは、あなたの心のどこかにきっとずっと引っかかっていたはずです。それでも。2か月後、歩き続けた先で、きっとこの暗闇は抜け出せます。受験まではわずか1日。あなたが努力を重ねてきた時間に比べれば、あっという間の時間の筈です。 

 自信を無くしたり不安に思ったときは、過去を振り返ってみましょう。甘美な誘惑を振り切ってあなたが歩んできた努力の長い長い足跡が、あなたの背中に続いているはずです。過去のあなたが信じた自分に自信をもって、合格へつながる解答をひと文字ずつ、解答用紙に全力で刻んでいきましょう。
気負うことはありません。そう、未来なんて、絶対にわからないのですから。

 

 新潟大学で、あるいはほかの大学で、4月から輝くであろう皆さんの、余生ではなく今生が輝かしいものになるように。その最初の一歩を、自身を持って踏み出してきてください。

 さあ、いってらっしゃい。

                文責:マネージャー・漕手・広報1年 谷村 東哉