国鉄時代の青春18きっぷの崇高な理念
及び目的と社会的使命
~青春18きっぷを通じた若者の育成
⇒視野を広げ知識を深める~
※個人的見解、私見について記載
【投稿日 令和6年6月22日】
1 はじめに
(1)青春18きっぷがなくならないで欲しいという声
Xを見ていると、青春18きっぷ存続の主張は中高年男に多い?と非難されることが時々あるようです。しかし、今回、若い女性が「青春18きっぷがなくならないで欲しい」旨の投稿をXにされました。若い女性がされたという点で非常に重要だと思ったので、そのポストを引用します。
<引用>
トレンドにあがってるけど、、、
— 山本紗由美🚂🌌 (@sayumi08180818) June 17, 2024
まさかね!?
無くなるとか無いよね!?
人生で初めて使ったのは
尼崎~鹿児島中央でした。
長距離の鉄道旅が初めてでドキドキソワソワ!暗くなると不安で泣きそうになったりとか20歳前後のエモい記憶!…※ツイートのリンクをコピーの方法で引
※引用理由:下記の通り、青春18きっぷが若者の育成に役立っていること等を説明するため。また、若い女性が投稿されたという点で非常に重要だと思うため
【私見】この投稿は、青春18きっぷが果たしてきた役割や理念や社会的使命を端的に表現するポストだと思い、今回急遽引用しました⇒この山本氏のポストの中で「長距離の鉄道旅が初めてでドキドキソワソワ!暗くなると不安で泣きそうになったりとか20歳前後のエモい記憶! あれがあったから旅好きによりなったと思う」の箇所が重要だと思いました(私見)。暗くなり不安になったがそれを乗り越えるため自分で考えて乗り越えられた、つまりこの青春18きっぷによる経験により成長された、ということで重要だと思いました。これは、青春18きっぷが若者の育成に大きく寄与した事例のひとつだと思いました。
なお、このポストに次のような返事を行い、また引用リツイートも併せて行いました。
<引用>
国鉄時代の青春18きっぷのポスターに「ヤングの皆さんに、自己の能力を充分発揮した鉄道旅行を体験してもらい、視野を広げ、知識を深めて欲しいと企画したもので、それにはローカル列車の旅がピッタリ」等と記載されていて、若者の育成という重要な役割を果たしてきたので、なくならないで欲しいです
— Toshinori.Saito2(鉄道垢) (@ToshinoriSaito2) June 17, 2024※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
<引用>
【私見】青春18きっぷ廃止論を強行に唱える人々は、若い女性のなかにも「青春18きっぷがなくならないで欲しい」という声があることをしっかりと受け止めるべきだと思います。
— Toshinori.Saito2(鉄道垢) (@ToshinoriSaito2) June 17, 2024※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
【一部私見】このように、国鉄時代に創設された青春18きっぷは、国鉄時代においては、若者の育成(「視野を広げ知識を深める」)という崇高な理念がありました。そして、青春18きっぷを使って旅行することで「視野を広げ知識を深める」等の形で若い人が様々なことを学び成長する、という社会的使命が国鉄時代の青春18きっぷにはありました。今回のブログでは、このことについて記載してみようと思います。
<参考>令和6年夏季については、青春18きっぷが発売されることとなりました。
<引用>
【速報】
— 日テレ鉄道部 (@ntv_tetsudobu) June 18, 2024
全国の「18キッパー」のみなさま📣
「青春18きっぷ」夏の発売
正式発表されました👏
【発売】
7月10日〜8月31日
【利用】
7月20日〜9月10日
👉https://t.co/AWaN3E2wUU#青春18きっぷ #18きっぷ #18キッパー #JRグループ #日テレ鉄道部 pic.twitter.com/xGagOXNEhj※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
2 国鉄時代の青春18きっぷの崇高な理念と目的、社会的使命等
(1)長距離普通客車列車の利用者を増やす等のため創設
<引用>
青春18きっぷが発売された経緯は、1982年当時輸送力を持て余していた長距離普通列車の利用者を増やし、旅客輸送を効率化することだったので、本来の長距離普通列車が殆ど(全部?)絶滅した2022年までこのきっぷが発売され続けていることはまさに奇跡そのものだと思います。
— 坂東太郎@ちひろファン (@1Mq3J4hnaBeO6Gc) July 25, 2022
(↓続く)※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
(2)青春18きっぷによる若者の育成~国鉄時代青春18きっぷによる旅行で視野を広げ知識を深める~
私見ですが、現在のJRの観光振興策?よりも国鉄時代の青春18きっぷの方が良いと個人的に思います。「視野を広げ知識を深める」という形で若者を育成する、という目的・崇高な理念があったからです。次の引用ポストの通り。
<引用>
【私見】これを見た限り、今のJRが行っている観光振興?のような取り組みよりも、国鉄が始めた「青春18のびのびきっぷ」の取り組みの方がはるかに優れていると思いました。 https://t.co/dn5DMPlNBw
— Toshinori.Saito2(鉄道垢) (@ToshinoriSaito2) June 4, 2024※引用リツイートのうえ、ツイートのリンクをコピーの方法で引用。
※引用元のポストは下記の通り
👇
<引用>
1982年3月の時刻表より。
— 坂東太郎@ちひろファン (@1Mq3J4hnaBeO6Gc) December 4, 2023
「青春18のびのびきっぷ」新発売の広告から、18きっぷに込められた想いを窺い知ることができます。
昭和感満載の文面ですが、「旅は人間を大きく育てる」の文言は、僭越ながら真なりと思います。
当時、お寺や大学の寮に泊られた経験のある方はいらっしゃいますでしょうか?? pic.twitter.com/1vUOY6uPkh※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
※発売当初は、青春18のびのびきっぷという名称でしたが、のちに「青春18きっぷ」という名称に変更
※昭和57年にはじめて発売された際の案内に「(国鉄時代の青春18きっぷは)ヤングの皆さんに、自己の能力を充分発揮した鉄道旅行を体験してもらい、視野を広げ、知識を深めて欲しいと企画したもので、それにはローカル列車の旅がピッタリだと思います」と記載されています。これは青春18きっぷの崇高な理念を表したもので非常に重要だと思います(私見)。詳細は次の引用資料の通りです。(当初は青春18のびのびきっぷという名称で販売、のちに青春18きっぷという名称となる)
<引用>
【国鉄時代の青春18きっぷ】(私見)「(国鉄時代の青春18きっぷは)ヤングの皆さんに、自己の能力を充分発揮した鉄道旅行を体験してもらい、視野を広げ、知識を深めて欲しいと企画したもので、それにはローカル列車の旅がピッタリだと思います」と記載されている点は重要だと思います https://t.co/N1EKq3PlG2
— Toshinori.Saito2(鉄道垢) (@ToshinoriSaito2) June 18, 2024※引用リツイートのうえ、ツイートのリンクをコピーの方法で引用
<引用>(国鉄時代の青春18きっぷの崇高な理念)
※当時の国鉄が作成した青春18きっぷ案内より抜粋。Xにて様々な方が投稿しておられる
※引用理由:国鉄時代の青春18きっぷの崇高な理念や目的・社会的使命等について正確にお伝えする為
※昭和58年2月に掲示された青春18きっぷのポスターにも、「ヤングの皆さんに、自己の能力を充分発揮した鉄道旅行を体験してもらい、視野を広げ、知識を深めて欲しいと企画したもので、それにはローカル列車の旅がピッタリ」と国鉄時代の青春18きっぷについて端的に書かれています。これも、国鉄時代の青春18きっぷの崇高な理念を表している点で重要だと思います(私見)。詳細は次の通り
<引用>
青春18きっぷ発売のポスター(58.2等と記載)(昭58.4.10までにお使いくださいと記載)。
— Toshinori.Saito2(鉄道垢) (@ToshinoriSaito2) June 17, 2024
⇒「ヤングの皆さんに、自己の能力を充分発揮した鉄道旅行を体験してもらい、視野を広げ、知識を深めて欲しいと企画したもので、それにはローカル列車の旅がピッタリ」と青春18きっぷの目的等も明記 https://t.co/DNI6j8Ut0R※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
※このツイートの引用元ツイートに掲載されている国鉄時代のポスターは、青春18きっぷの目的が端的に記載
(3)私見
上記のことから、国鉄時代の青春18きっぷは、若者の育成(視野を広げ知識を深める)という崇高な理念があり、若者の育成という社会的使命を果たしていた点は非常に重要だと私は思いました。
3 青春18きっぷがヒットした件
所澤氏の著書によると、青春18きっぷは若者を中心に人気を集めた、とのこと。(所澤秀樹著『国鉄の戦後がわかる本 下巻』P178~179 昭和57年の箇所)
4 まとめ(私見)
再度同じような私見を記載して恐縮ですが、国鉄時代の青春18きっぷには、「視野を広げ知識を深める」若者の育成という崇高な理念があり、実際、多くの若い人がその恩恵を受けたと考えられます。これは、現在のJRの様々な企画切符(例:下記5)とは異なった点だと思います。
5 参考 JR西のWESTERポイント乗り放題切符関係
私見ですが、WESTERポイント乗り放題切符発売についてJR西日本から発表されましたが、これを読んだ限り、その恩恵を受けるのは少数だと思いました。その詳細は下記引用ポストの通り
<引用>
今年の夏は発売確定した18きっぷだが、18きっぷの魅力は何と言ってもJR6社の普通列車乗り放題ということであって、いくら特急に乗れても所詮は西日本管内でしか使えないWESTERポイントの乗り放題のやつが代替になる訳が無い
— 両 鉄 局 (@L_expasama37) June 18, 2024
それが18きっぷの代替だとしたら舐めすぎ※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
<引用>
【私見】WESTERポイント全線フリー切符の恩恵を受けるのは少数だと思います(ネット予約やWESTERを使いこなすのは今のところ少数派と思われる)。よって、これまでの青春18きっぷの方が多数にとって恩恵があると思いました https://t.co/SLWD2g9LZu
— Toshinori.Saito2(鉄道垢) (@ToshinoriSaito2) June 18, 2024※引用リツイートのうえ、ツイートのリンクをコピーの方法で引用
<引用>
私も同意見です。
— 坂東太郎@ちひろファン (@1Mq3J4hnaBeO6Gc) June 17, 2024
異様に高くて不思議な制度で、有効範囲も極めて限定的な訳のわからない企画乗車券に置き換わってしまうくらいなら、青春18きっぷを存続させてほしいと思います。※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
6 参考までに
参考までに、上記以外に気になったXのポストを引用します。
<引用>
1985年3月の時刻表より。
— 坂東太郎@ちひろファン (@1Mq3J4hnaBeO6Gc) June 11, 2024
今でも、新幹線や特急の車内で授乳を希望する場合、乗務員に申し出れば多目的室を使わせてもらえますが、粉ミルク用のお湯は手に入らないでしょう。
時刻表の余白のコラムに、国鉄の "今より人に優しかった一面" をみることができます。 pic.twitter.com/hfEqv4HT0H※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
<引用>
「三次市では2018年に三江線が廃止されたことにより、旧三江線沿線に住む高校生は、保護者が通学の足となり送り迎えをしている」⇒ローカル線廃止により起こる大弊害の事例(私見)
— Toshinori.Saito2(鉄道垢) (@ToshinoriSaito2) May 27, 2024
<参考 引用元記事>https://t.co/Nw0w4vABcS※ツイートのリンクをコピーの方法で引用
<参考文献>
・『国鉄の戦後がわかる本 下巻』(所澤秀樹著、山海堂)
・『国鉄監修交通公社の時刻表』(1982年3月号等)(日本交通公社)
・X(旧Twitter)情報
・ヤフーニュース等ネット記事等
・国鉄が作成した青春18きっぷ関係のポスター等
・JR西日本ホームページ、JRおでかけネット、JR西日本プレスリリース等
<Pick>
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