甦った三島由紀夫・57 | ヌース出版のブログ

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『ロゴスドン』Webの連載小説「甦った三島由紀夫」を更新しました。

 

第57回

中国人留学生C (その七)


 
C いきなりですが、三島さんはネコ派ですかイヌ派ですか。
M 断然猫ですよ。あの憂鬱な獣が好きでたまらない。結婚するまで一匹飼っていたんですが、細君があまり好きじゃなかったもんでね(笑)。ともかくあの小ざかしい拗ねた顔つき、きれいな歯並び、冷たい媚・・・何とも言えません。
C ちょっと意外な感じがしました。てっきりイヌ派かと思っていました。
M いや、犬も嫌いじゃないけど、人間に忠実すぎる点が、それがかわいいと言う人もいるだろうけど、人間と一緒に狐を追い回したりしているのを見ると、動物仲間の裏切り者と言えなくもない。
C しかし芸を覚えるのは犬の方で、猫は全然だめでしょう。
M いやいや、猫は覚えられないのじゃなくて、そんなばかばかしいことはしないだけです。塀の上に寝ころんで、人とじゃれついている犬を見下ろす目は、何とも優越感と皮肉でいっぱいですよ。誰かが「犬はあなたの機嫌をとるが、逆にあなたは猫の機嫌をとらねばならない」とか言ってましたね。・・・それはそうと、中国では犬も食材の一つだとか。

 

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