「ロゴスドン」Webの連載「漫画哲学」を更新しました。
第99回
『きみが心に棲みついた』
今年の冬ドラマ化され「甘口の恋愛物だと思って見始めたら、実はホラー?」「心をえぐられる展開!」と話題になった漫画だ。
主人公の小川今日子は、下着メーカーで勤める28歳。幼い頃、母親にまっすぐ愛して貰えなかった事から、自分に自信がもてず、動揺すると吃って挙動不審になるため「キョドコ」と呼ばれていた。大学時代、悩む自分に「そのままでいい」と受け入れてくれた星名漣にすっかり心酔してしまう。しかし、その優しさも包容力も、甘い罠だった。星名は一見さわやかな青年だが、冷酷な素顔と異常な支配欲を隠し持っていた。子供の頃、父親から暴力を受けていた上、母親に頼まれて思春期に整形させられ、精神的に未成熟なまま生きて来たせいだ。心の空白を埋めるべく、キョドコのような弱い人間の心を独占し、優しくしたり傷つけたりすることを楽しむ、歪んだ人格の持ち主だったのだ。キョドコは、星名の言うことならどんな理不尽なことでも聞いていたが、あまりの無茶ぶりからだんだん距離を置き、忘れたいと思うようになる。そして就職し、弱い自分を変えてくれそうな、正義感に満ちた吉崎幸次郎とつき合うようになる。
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