甦った三島由紀夫・50 | ヌース出版のブログ

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『ロゴスドン』Webの連載小説「甦った三島由紀夫」を更新しました。

 

第50回

囚人たちとの対話 (その五)


 
 囚人たちとの対話も今回で最後。トリとして44歳の女囚Nと話すことにした。結婚詐欺を累犯し、懲役2年。

 

M おや、とても44には見えませんな。充分30代で通る。それに美人で。 
N ありがとうございます。(笑) 
M 単刀直入に聞きますが、結婚詐欺の目的は単純に金ですか。それとも何か他に・・・。 
N お金です。他に何がございますの? 先生は付き合っている間だけでもそこに「こころ」が入るのではないかとお考えで? そういう手合いもいるかもしれませんが、私は一度だって心が揺れたことなんてありません。 
M (笑)では、どういう男性をターゲットに選ぶの? 
N そりゃ何より金持ちであることに決まってましょう。第二が性格、と言っても女性にやさしいとか男らしいとか、そんなんじゃございません。相手に気を許す人間かどうか。言っちまえば、騙しやすいかどうかということですね。

 

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