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愛機を熱く語る

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昨夜に続いて愛機ミノルタSRT101について…熱く。このカメラのライカ的な風貌と言えば、この巻き上げレバーとシャッターボタンの同一軸があげられる。かのライカM型と同様のデザイン。レバー軸がフィルム巻き上げ軸よりギアを介してオフセットされた構造はフィルムの巻き上げ感を柔らかくし、布幕の感触を伝えている。レリーズ感も低音の振動で音の割には静音に近い。ミラーアップするとレンジファインダー機に似た感触に変化する。しかし、このオフセットされた軸にストレスが懸かるようで、次第にギアが甘くなり巻き上げ不能やレリーズが作動不能になるようだ。ある著名なカメラ評論家は、当機を評して『父親から息子への、お下がりカメラ』と揶揄したが、かなり隔たりの見解である。私は当機こそ、ライカを日本的に解釈して一眼レフにした偉大なる普及機だ、と言いたい!以上

蛇足です…。

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蛇足にミノルタとペンタックスSPの下部構造比較写メです。こんな画像はカメラ好きな人なら周知と思いますが…。
上、ミノルタ。
下、ペンタックス。
部品を均等に配置してスペースを使うミノルタ、簡潔に集中配置したペンタックス。私はペンタックスの構造を見る度に、このカメラの設計秘話に興味がわいてきます。そして、当時、メーカーは優れたカメラを世に送り出せば従業員、社員が暮らしてゆけたのですから良い時代だったと思います。このカメラ達は、日本製品が世界に通用した証言者でもあるんですね。

姉妹機

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ミノルタ101タイプと姉妹機505タイプの下部構造です。十年近く生産されたカメラですが、部品構造の変化は一部のみ。後期型の505はフィルムインデックスを付けたために、巻き上げ故障を起こす欠陥が一つあります。この505も、委託販売で売りに出されていましたが悪質な隠れ故障機でした。まだ未熟だった私は美品であるために見抜けず購入後に発見。困り果て悔しい思いをしましたが、これが自己修理を始める契機になりました。その後、ずいぶん使用した結果、時に落下したり傷を受けて、まさに使い倒した一台です。