人間五十年って
写メは西に傾く秋の日差し。枯れ草ばかりの空き地が寂しいが…。
人間五十年…下天のうちをくらぶれば夢まぼろしのごとくなり。
ひとたび生をうけ、滅せぬもののあるべきか。
今若舞(こうわかまい)『敦盛』と伝承される。かの信長が若い頃から愛唱したという話だが、現在は節や型は不明。詞章のみ伝わる。
しかし、若い信長が、この境地に至る心境であったのか疑問が涌いてきた。こんな取り澄ましたような舞と謡いに共感するのか…?
当時の五十才なんて、老人というより晩年ぢゃないか。そんな省みる境地に触れて舞う…人間五十年だなんて、嫌みな男だなぁ…いや、伝え聞く信長らしくない。
改めて詞章を読むと妙に世慣れた感じで、本当に爺臭い。
伝承によれば信長は小鼓を得意とした逸話が残っている。
戦を前にして、彼が鼓を打ちながら、別の舞や謡いを付けるか。あるいは、若い小姓が舞う…その方が絵になるような気がしてならないのだが。


