祝ノーベル賞受賞 | 院長のよもやま話

院長のよもやま話

1971年生まれの小児科開業医の独り言です。
明日もいいことありますように。

前日、朝からぴーひゃらら、寝れない。

 

坂口先生、ノーベル医学生理学賞、おめでとうございます。

いきなり知り合いみたいな感じでお祝いの言葉を述べましたが、

まんざら知らない仲でもない。

今回の受賞理由の「制御生T細胞(regulatory T cell:Treg)」

私の大学院での研究のテーマでもありました。

T細胞の免疫寛容、が大学院でのテーマ、

当時(2000〜2003)、制御性T細胞が

うわぁっと注目される一寸前。

免疫と言えば、癌免疫が研究の中心だった中、

免疫寛容の研究、地味ではありました。

そのなかでTregのインパクトは大で、

凄い研究があるんだと興奮したのを覚えてます。

当時坂口先生、京都大学、

坂口教室を中心に全国的な研究が進められ、

私も端々の者としてTregの実験を繰り返していました。

学会では欠かさず坂口先生の講演は聴きに伺いました。

その後Tregは免疫学の世界的な常識となり、

癌免疫、自己免疫などの分野に応用されていく一方、

京都大学には、山中先生が登場され、

iPS細胞で世界的注目を集め、iPSセンターが置かれ、

研究の主流はiPS細胞となり、

坂口先生は大阪大学へ移られました。

そんな中でも世界的にはTregは広く認知され、

各分野での研究も盛んになり

10年ぐらい前から坂口先生はノーベル賞候補に。

そして今年いよいよ受賞、誠にめでたい。

なんか、研究室にこもりっきりで、

ずーっとマウスや細胞と見つめあってたマイナー分野の

大学院研究時代が認められた気がして、

嬉しく思った昨日の発表でした。

 

診療終了後、御旅所、いけるか?