依頼原稿書きました | 院長のよもやま話

院長のよもやま話

1971年生まれの小児科開業医の独り言です。
明日もいいことありますように。

朝、吹雪のバイパスを抜けて通勤。
ちょっと怖かった。
明日どうなる?

隔月の依頼原稿をまた書きました。
今回はこのブログでも何度か説明してる
RSウイルスの話。
長い文章で申し訳ございませんが、
おさらいのつもりで読んでください。

感染症シリーズ第?段、今回はRSウイルス。聞き慣れない名前かもしれませんが、ずっと昔からいるウイルスで、インフルエンザ同様、毎年、秋から春先頃まで流行し、新生児、乳幼児に肺炎、細気管支炎(ゼイゼイ、ゴロゴロする風邪)などを引き起こします。厄介なのは、感染が終息しても一部の子にゼイゼイ、ゴロゴロの喘息のような症状をしばらく残す事があります。
RSウイルスは咳、くしゃみ等で飛び散ったウイルスを吸い込んだり、触ったりして感染します。1歳までに50%、2歳までにはほぼ100%の子が初感染を受けます。みんな罹る風邪です。ほとんどの子は発熱、鼻汁程度のいわゆる「のど風邪」で終息します。3割程度の子がのどの奥、気管支や肺へ進行し、「ゼイゼイ、ゴロゴロ」の症状が出て来ます。何度でも感染しますが、繰り返すことにより症状は軽くなります。問題は初感染で、乳児期(1歳未満)、特に半年以内で初感染を受けると高い割合で重症化します。発熱、鼻汁等の「風邪をひいた」状態が2~3日続き、その後痰がらみの咳、喘鳴が出現し、「今日より明日が悪くなる」状態が4~5日間続きます。母乳も飲めなくなり、ここまでくると半年以内の子なら3人に1人は入院でしょうか。
RSウイルスに対する特異的治療法はなく、対処療法が中心となります。具体的には、鼻汁、痰を吸引し取り除く、去痰剤の投与、適切な体位、加湿、そして必要に応じて酸素投与(入院)となります。
このウイルスに対する有効なワクチンはまだ開発されておらず、予防は手荒い、消毒が中心です。秋から春先にかけて、保育園や幼稚園で、お鼻のでてる子の中には、必ずRSウイルスに感染してる子がいます。特に守らないといけないのは重症化しやすい1才ぐらいまでの子です。RSウイルスはアルコール類や一般的な消毒薬ですみやかに不活化されます。風邪症状のある兄弟、お友達とのおもちゃの共用はさけ、こまめに消毒しましょう。また、寝るときはおなじ部屋でも2m程度(唾液の飛ばない距離)離れて寝るようにしましょう。お父さん、お母さん、保育園(幼稚園)の先生の手洗い、消毒もお忘れなく。