ジャックは木を登った。
天まで続いていた。
登りきると、そこは、財宝があふれている化け物の住み家だった。
 
ジャックは財宝を盗んだ。
何度も何度も、雲の上と地上とを往復した。
 
ある日、化け物はジャックを追って地上に降りてきた。
ジャックは木を切り倒し、化け物を殺した。
 
 
「ジャック」はイギリスの象徴。
「木」は大航海時代(コロンブスら)の象徴。
「化け物」はインドの象徴。
 
高校時代、世界史を学んでそう感じた。
イギリスはインドから富を吸い上げて豊かになった。
 
「理不尽だ」と思った。
大学で経済学を専攻したい思いが生まれた。
それが、「国連の経済開発分野で働きたい」という目標に発展した。
 
早稲田大学の政治経済学部・国際政治経済学科にこだわった理由。
 
 
けれども途中でわからなくなった。
 
「理論的に」国家間の貧富の差を無くす方法が分かっても、私一個人に何ができる?
行政権を握ってるのは各国の政府だ。
 
私は何がしたくて大学に行くんだ?
わからなくなった。
 
青山学院大学の国際経済学科に合格したものの、入学を辞退して正解だったのかも知れない。