大岡政談に「三方1両損」とかいう話がある。3両入った財布を落とした大工とそれを拾って届けた左官が金💴👛の帰属に拘って双方ともに3両を受け取らずそのために大工の組合と左官の組合、ひいては江戸庶民を巻き込んで大騒ぎになる。江戸時代の1両は4分、1分は4朱、1両は銭4000文で現代の価値では1両が10万円くらいで3両というと大工や左官の日当が1朱前後だったそうだから月に25日働くとして月収は1両2分ほどだから2月分ほどの額になる。けっこうな額ではある。それをお互いに受け取らないというのだから江戸っ子の痩せ我慢もいいところではある、😁🌀😱💧😅。そこで南町奉行の大岡忠相はトラブルになっている3両に自分で1両を加えて大工と左官に2両ずつ与える。曰く「大工は落とした3両のうち2両が戻って1両の損、左官は3両もらえるところ2両で1両の損、奉行はトラブルの収拾に1両自腹を切って1両の損、これで三方1両損」でトラブルを丸く治める。何だか理屈にかなっているようだが、損得には大きな開きがある、\(゜ロ\)(/ロ゜)/😣💦⤵️(ーー;)。大工は落とした3両のうち2両が戻ってまあまあ。左官は本来損得なしのところ正直に届けてその結果2両が入って大儲け。奉行は仕事とは言っても単にトラブルを治めるために1両自腹を切って奉行が一番損をしているんだろう、\(゜ロ\)(/ロ゜)/😣💦⤵️(ーー;)。もっとも大工や左官の年収は毎月フルに働けたとして18両ほど、実際には天気や仕事の都合があってもっと少ないだろう。町奉行の年収は4000石というので米1石1両、現代の価値で1両10万円として4億円ほど、様々かかりも多いだろうけど大工や左官とは比較にならない高給取りなので1両くらいどうということもないだろう、❔\(^_^)/🙆🆗💴👛。大岡政談はその大部分が後世の創作というが、確かに話が出来すぎている。でも「縛られ地蔵」などは被疑者は現場に戻って来るという犯罪者心理を突いたもので現実味がある。放火などは野次馬を写真に撮ると必ずその中に被疑者がいるという。でも「三方1両損」はいかにも講談らしい内容ではある。大岡忠相は町奉行の後に寺社奉行となり最後は将軍と各大名の間を取り持つ奏者番を兼務して1万石の大名になっているのでなかなか優秀な官僚だったのだろう、❔\(^_^)/🙆🆗🎃🐍🐲⛩️。事実行政や評決などはなかなか優秀で庶民に人気があったというので様々な創作話が作られたのだろう。何しろ江戸時代は平和で皆さん暇を持て余していた時代だったようだからねえ、\(゜ロ\)(/ロ゜)/😁🌀😱💧😅。