技術というものは継続して試作開発を続けて行かないと振り出しに戻ってしまう。三菱のスペースジェットが失敗したのも50年という技術空白が原因である。三菱のエンジニアは良い飛行機を作る自信はあっただろう。出来た飛行機は極めて素直な特性を持った優秀な飛行機だった。しかし良い飛行機=良い旅客機ではなかった。三菱のエンジニアには時代に適合した良い旅客機を作る技術がなかった。それに気がついた時はすでに手遅れだった。また日本は太平洋戦争当時は航空準先進国だった。欧米には劣っていたが、それでも何とか欧米に追随する程度の航空機を自力で開発出来ていた。しかし敗戦で一切の航空機開発製造を禁止された。その期間はわずか7年だったが、日本は航空の最後進国になってしまいそれを取り戻すのに70年もかかってなお達成されていない。逆にロケット開発🚀は細々ながら70年も研究試作開発を継続して世界でもトップレベルの技術を有している。内燃機関も100年以上もかけて発達してきた。内燃機関はもう発達の限界に来ていてこれ以上の発達は望めないというが、それでも次から次に新しい技術が生まれている。内燃機関をやめてしまうとこれまで培った技術は四散して無に帰してしまうし100万人と言われる技術者や熟練工も散ってしまう。内燃機関がその使命を終えたなら仕方ないことだが、船舶や建設機器などまだまだ内燃機関の需要はあるだろう。車🚙にしてもこの先何が主流になっていくのか不透明な点も多い。ガソリンなどの内燃機関の需要は減少して行くだろうけど水素など燃料を替えて存続する可能性もある。技術を捨てることは簡単だが、それを取り戻すのは極めて難しいし時間がかかる。世界の自動車メーカーはBEV一本に振ったが、主要メーカーはエンジン開発に復帰している。車の動力源が内燃機関という構造は変わって行くだろうが、国や地域の特性を踏まえた選択肢は存在するだろう。世界市場にシェアを有するトヨタが複数の選択肢を存続させる理由はその辺りにあるのだろう。原発を多数稼働させて他国に売るほど電力が豊富なフランスなどはBEVが最適だろうが、そうではない国も多数あるだろう。二酸化炭素排出量を巡る駆け引きは今後さらに激化するだろうが、その成り行きを正確に把握して適切な対応をして行かないと先々痛い目を見るだろう、\(^_^)/🚙💨🙆🆗🎃🐲⛩️。