相変わらず高齢者によるアクセルとブレーキ踏み違い事故が報道されている。マスコミの取り上げ方もあるだろうが、その手の事故が多いのも事実だろう。しかしなぜそんなことになるのかどうも理解できない。加齢による運動能力や判断能力の低下もあるだろう。しかしそれだけだろうか。アクセルとブレーキの踏み違えと言っても最初からブレーキを踏んでいれば車は動かない。発進しようとアクセルを踏むと勢いよく車が発進🚙💨するのでびっくりしてブレーキをかけようとするが、慌ててアクセルを踏んでしまって暴走してしまうとまあこんなところだろう。アクセルとブレーキの踏み違えをする人は車の用途は買い物や通院、あるいは知人訪問など近距離の移動程度で自分の車の性能を知らないのだろう。エンジンのパワーは馬力とトルクで表されるが、1馬力は1秒間に75キロの重さのものを1メートル持ち上げる仕事量で一般的な成人男子の瞬発力が0.3馬力程度、持続力で0.1馬力程度だという。軽自動車は64馬力だが、そのパワーは成人男子640人分程度、100馬力では千人程度の力になる。100馬力と言えばコンパクトカー程度のパワーで車としては決して大パワーとは言えないが、それでも成人男子1千人分のパワーとは恐れ入る。トルクは回転軸から1メートルのところに力点をおいて回転軸を回す力になる。トルクが100Nmなら力点をおよそ10キロの力を加えて回すことになる。車を買ったらどのくらいの能力があるか試してみればいい。高速道路でアクセルを思い切り踏んでみるとか山坂道でタイヤがスキール音を上げるくらい振り回してみるとか自分が乗っている車の性能や限界を知っておくべきだろう。少なくともアクセルを目一杯踏んだら車がどの程度加速するのかくらいは知っておくべきだろう。やり過ぎるとお上のお手を煩わせることになって畏れ多いのでほんの短い間でいい。車はほんの軽くアクセルを踏めば動き出す。ATならクリーピングと言ってブレーキを離せばゆっくり動き出す。駐車場や狭い場所で自分がパニックになるほどアクセルを踏む必要など全くない。高速道路の逆走などは状況認識能力が狂っているとしか言い様がないが、アクセルとブレーキの踏み違えは機械が作り出すパワーに対する認識不足が原因の一つだろう。アクセルは春先の淡雪が降り積もるほどに踏めば車はきちんと動いてくれる、\(^_^)/🚙💨🙆🆗🎃🐲🐙👀‼️😅。