イスラエルとハマスの戦闘が激化して民間人の被害が拡大している。世界的にはイスラエルに対する非難が激しくなりイスラム国家の中には大使の召還や国交を断絶する国もある。確かに民間人を犠牲にすることはよくないが、ハマスにすれば民間人を盾にしているところもある。イスラエルとパレスチナなどのイスラム教徒とは憎悪の応酬の歴史がある。今回もハマスの大規模攻撃によってイスラエル側に大きな被害が生じたことが原因でイスラエル側の報復が始まった。ゲリラなどの非対称戦は敵の判断がつきにくい。戦力で劣るゲリラ側にはそれが最大の武器で民間人にまぎれて奇襲攻撃を行う。そうした状況から過去にも虐殺と言われた事件がたびたび起こっている。米国もイスラエルに人道目的の一時的戦闘停止を要請しているが、イスラエルはこれを拒否している。いかなる理由であろうと戦闘停止はハマスを利するだけというのがその理由だろう。イスラエルは何と非難されようが、中途半端な形で停戦したらハマスが復活してまた同じことが繰り返される。今回はどれだけ非難されようが、人質やパレスチナ側の民間人に犠牲が出ようが、ハマスの組織とインフラを再起不能なまでに徹底的に破壊することが目的だろう。ここで手を緩めたり国際社会の非難に怯んだりすればイスラエル自体の存在が脅かされるというのが本心だろう。それはイスラエルが置かれた状況を考慮すれば正しいことだろう。戦争はいけない。話せば分かり合えると言うが、話が通じない相手は山ほどいる。またいくら平和を唱えても戦争はなくならない。それは人間という生き物が力で自己に有利な状況を作り出そうとするそうした本性を持った生き物だからだろう。日本は戦後70年以上も戦争の影響を受けない時代が続いているが、それは平和憲法のおかげではない。日本の憲法は一朝ことある時には日本の手足を縛ることはあっても日本を助けてはくれない。日本が平和だったのは米ソ、今では米中露の力のバランスと四周を海に囲まれているという地理的条件、それに日本が相応の軍事力を保有しているからだろう。戦争はいけない。ましてや民間人を巻き込むなんてもっての他というのは容易いが、国家と民族の存亡をかけた戦いは生半可では済まされない厳しさがある。「人質の救出と民間人の保護には最大の配慮をするが、ある程度の犠牲はやむを得ない」とイスラエル側は言うが、この戦争あながちイスラエルが悪いとは言いきれないところがある。

 

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