日本はマリアナ沖海戦に敗北してマリアナ諸島を失陥して同島に航空基地を設営した米軍の戦略爆撃にさらされることになった。米軍が爆撃に使用する機種はB29爆撃機でこの機体は爆弾最大9トンを積んで高度1万メートルを600キロに近い速度で5千キロを飛行することができた。日本陸海軍は全力を挙げてB29を迎撃したが、日本には高高度でエンジンの出力を確保するための排気タービンやスーパーチャージャーなどの過給器がなく航空機用エンジンも安定して大出力を出せるものが出来ていなかった。日本陸海軍は高高度戦闘機の開発を急いだが、いずれも所期の性能を確保出来ずあるいは機体が完成せずどれもものにならなかった。海軍は零戦、紫電改、雷電、双発の月光、彩雲改、彗星など、陸軍は一式戦、二式単戦、三式戦、四式戦、五式戦、二式複戦、100式司偵、果ては四式重爆に75ミリ高射砲を装備したり銀河双発爆撃機に斜め銃を装備したりしている。しかしいずれも高高度性能の不足でB29に対し有効な攻撃を反復出来ず貧弱な早期警戒システムも足を引っ張り迎撃戦闘は苦戦していた。海軍の月光、陸軍の二式複戦屠龍などは夜間の中高度爆撃で侵入してくるB29に対しては健闘したが、これらの機体は開戦前に開発されたものでこの時期には後継機にバトンタッチしているべき機体だったが、海軍の天雷、陸軍のキ102などの機体は性能不足あるいは時期が遅れて実戦には間に合わなかった。陸軍は震天制空隊を編成、戦闘機から機銃や防弾板を外して身軽にしてB29を体当たりで撃墜していた。後方からプロペラでB29の尾翼を破壊して搭乗員は落下傘降下して脱出していた。中にはB29に2回体当たりしていずれも生還している猛者もいたそうだ。しかし硫黄島が米軍に取られてB29の護衛にP51がついてくると日本陸海軍の迎撃はさらに困難になった。こうしてB29に蹂躙された日本だが、来襲したB293万3千機のうち500機弱を撃墜、2700機あまりを撃破している。B29の被害については様々な数値があり、米軍は損失を原因不明としている数が多いが、米軍も真実を公表しているわけでもないので日本陸海軍の必死の反撃もそれなり効果があったのだろう。来襲機の10%を撃墜されると攻撃意図は著しく減殺されると言うが、撃墜、撃破を合わせればそのくらいになるが、撃墜だけだと1.5%くらいにしかならない。当時日本に確実に大馬力を出せるエンジンと高高度性能を確保する過給器があればB29ももう少し痛い目を😖🌀⚡見たかもしれないが、そうだとしても戦局が変わるわけではない。技術と言うものは一足飛びには進歩しないものではある。それでも4千機弱しか生産されなかったB29の大部分を撃破したことになるが、結局日本陸海軍の必死の反撃も息切れしてしまいB29の爆撃を阻止することが出来ず日本はB29に灰にされてしまった。しかし太平洋戦争当時は無敵のB29だったが、朝鮮戦争では多数の護衛戦闘機を伴いながら37ミリ機関砲を装備したソ連のMIG15にバタバタ撃墜されて戦場には出られなくなってしまった。無敵のB29も技術の進歩の前にはなす術もなく無力だった、😁🌀🎃😅。

8月に思うこと

 

 

 

 

 

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