日本の機関銃はほとんどが英米独仏チェコなどの技術導入で作られたものが多い。それは日本の精密工作技術や冶金技術が劣っていたからだった。日本陸軍は口径6.5ミリの三年式重機関銃から世界的潮流の7.7ミリ機関銃を開発することとして航空機用の旋回機関銃を改造することを考えたが、改造は容易でないことから三年式重機関銃を改造して新たに7.7ミリ機関銃を開発することにした。これが92式重機関銃で命中精度と射撃持続性能を重視したことから発射速度は欧米の機関銃に比べて非常に遅かった。この機関銃は重量が重くて頑丈な三脚付きだったので命中精度が非常に良かったが、その分発射速度が遅く重くて整備に手間がかかった。発射速度は射撃した弾数を数えられるほどだったという。それでも射撃を始めるとすぐに故障して射撃不能になってしまう軽機関銃に比べて発射速度は遅くても持続射撃が可能な重機関銃が射撃を開始すると歩兵は非常に頼もしく思い安心したそうだ。米兵は92式重機関銃の射撃速度が遅いことをからかってウッドペッカーなどと呼んだそうだが、ベテランの兵士はこの機関銃に狙われると逃げることが難しいことを知っていて恐れていたそうだ。欧米の機関銃は発射速度を上げて弾をばらまき面制圧することを目的としていたが、92式重機関銃は狙撃のできる非常に珍しい機関銃だった。ただし故障が少ないと言っても他の機関銃と比べての話であり、実戦使用に際しては頻繁な精密整備を必要としたという。それでも安定した重機関銃であることは間違いなく海軍陸戦隊では92式重機銃という名称で使用され、戦後アジア諸国で日本軍が残した92式重機関銃が使用されたという。また警察予備隊発足時に同機関銃を使用したらどうかという意見があったそうだが、米国製のM1919機関銃が採用された。重くて整備が面倒という短所はあったものの安定した射撃性能で歩兵には頼もしい味方だったようだ、\(^_^)/🙆🆗🎃😅。

8月に思うこと

 

 

 

 

 

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