太平洋戦争前の1930年代、日本は近代的航空機の開発に力を入れて96艦戦、零戦、96式陸攻、一式陸攻、一式戦、二式単戦など欧米の航空機に比肩する新型航空機を作り、緒戦の勝利の原動力となった。これは欧米の模倣だった航空機技術を大きく前進させた。こうした日本の航空機に敗れ、緒戦で痛い目を見た米国はその生産力と技術力にものを言わせて2千馬力級の航空機用エンジンを装備した新型機を戦争中盤に大量に戦線に投入して日本を圧倒した。日本も高出力エンジンの開発に努めたが、エンジン技術やその周辺技術が追いつかず最後まで安定した高出力エンジンを完成させることが出来ず、時代遅れになった零戦を主力とせざるを得なかった。紫電改、四式戦など新型機も出現したが、エンジンの不調で所期の性能を発揮することが出来ず、一部で活躍したに止まり、零戦の後継機と言われた烈風も機体性能の調整やエンジンの不調で開発が遅延して戦争に間に合わなかった。日本が高出力エンジンの開発に成功していたとしても戦争の結果が変わるなどと言うことはあり得ないが、ある局面ではもう少し有利に戦えたかもしれない。技術は地道な研究開発の過程を経て進歩するもので一朝一夕には進歩しない。このことは現代にも通じることで開発に手を抜いた民間旅客機やコストに走って海外に依存した半導体を見れば明らかである。戦争は無益で悲惨な行為だが、多くの教訓も残してくれる。命を犠牲に先人が残した教訓を噛みしめて今後に生かすべきだろう、\(^_^)/🙆🆗😋🎃。