東京の小松川で泥棒に入って家人を殺害した学校の先生、借金があったと言うけれど数百万くらいなら訳を話して信頼できるところから借りるなりどうしようもなければ一度すべてをリシャッフルしてやり直すとか何とか方法はあっただろうに「まじめで信頼できる先生、良き家庭の良き父親」と言う立場を捨て難くて窃盗と言う非合法手段に出たのだろう。裏にある悪の一面と言うが、本当の悪党は地元で盗みに入ったり鉢合わせした相手を殺したりとかあんなことはしない。捕まる可能性が高くなるし、殺人と言うと罪が非常に重くなるからだ。どうしても自分の立場を守りたいという気持ちと醜い面を表ざたにしたくないという気持ちが人一倍強かったのだろう。借金だけなら返せばいいのだからそっちの方に力を注げば被害者も作らずに済んでよかったんだろうけど人間と言うものはなかなか自分の負の面を晒して助けを求めることができないのかもしれない。取り調べ想定問答まで作って逃れようとしたなんてそんな努力をするなら借金をどうにかする努力でもすればよかったのにねえ。思考が硬直してしまって柔軟な考え方なんかできなかったんだろうなあ。人間一度安定した地位についてしまうとそれを捨てがたくなって何があってもしがみつこうとするのかもしれない。職場の同僚や部下で殺しまでやったのはいないが、弱みを晒して助けを求めることができずに悪の道に消えて行った人間はそれなりに見てはきたが、「そこまでしなくても方法はあるだろう」と言いたくなる事件ではある、・・(◎_◎;)。