あの鼻息の荒さはどこへ行ったのか。2035年までに内燃機関(エンジン)車の新車販売を事実上禁止するとしていた欧州連合(EU)が、条件付きで販売を容認すると方針転換した。電気自動車(EV)一辺倒に慎重だったトヨタ自動車の見解が的を射ていたことになる。

EU欧州委員会は21年7月、エンジン車禁止の法案を提案。欧州議会が今年2月に採択し、各国の正式承認を経て法制化される予定だった。ところがフォルクスワーゲン(VW)など自動車大手を抱えるドイツが土壇場で反対を表明すると、あっさり覆った。EV化で雇用が失われる懸念のほか、電気料金の高騰も背景にあるとみられる。

EUは水素と二酸化炭素(CO2)を原料にした合成燃料「e―fuel(イーフュエル)」を使う新車の販売を認める。日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ社長)は以前からイーフュエルに言及、「カーボンニュートラルへの道はひとつではない」と強調している。そもそも欧州のEV化方針は温暖化対策の一方、ハイブリッド(HV)車に強いトヨタなど日本メーカー対策の側面もある。その尻馬に乗って日本のEV化の遅れを批判する論調も多かったが、ハシゴを外された形だ。

 

結局トヨタが正しかった? EUがエンジン車禁止を断念(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

 

EUのEV一辺倒は欧州自動車企業が低燃費内燃機関の開発に失敗、フォルクスワーゲンの省燃費ディーゼルエンジンデータ改ざんなど、でトヨタなどのHVに対抗するためにEVに舵を切ったものだが、EVも確かに走行中は二酸化炭素を排出しないが、その電気を作るには二酸化炭素を排出するし、車を作るにも内燃機関エンジン車よりも多くの二酸化炭素を排出するという。トヨタなどは100年培った内燃機関の技術継承のために水素エンジンや代替燃料使用エンジンなどの開発を進めていた。BEVと言うのはバッテリーとモーターがあれば簡単に作れるので様々なメーカーがBEVの開発に傾倒したが、BEVにしても水素燃料車にしても代替燃料車にしてもその供給インフラがカギになる。日本中の車がBEVになって夜間に一斉に充電を始めると電力がパンクするという話もある。カーボンニュートラルに至る経路は様々なものがあった方が社会への適応という観点から柔軟性があっていい。そうして切磋琢磨して開発を行いその中から最適な方法が出てくるかもしれないし、様々な方法が共存していくかもしれない。要は二酸化炭素の排出を減らせばいいのであっていずれにしても「これだけ」というのは柔軟性のない方法であると思う、・・(^_-)-☆。

 

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