「国産潜水艦に適合するVLS」の設計を検討
防衛装備庁は2023年3月13日、「潜水艦用垂直誘導弾発射システムに関する技術検討業務」を公告しました。これは、潜水艦の船体から垂直に巡航ミサイルを発射することを視野に入れた検討の一環とみられます。
日本政府は、昨年(2022年)12月に発表した「防衛力整備計画」において、敵の脅威圏外から攻撃が可能な「スタンド・オフ防衛能力」の整備を明記。いわゆるスタンド・オフ・ミサイルを保有したり、潜水艦や輸送機といった「発射プラットフォームの更なる多様化」を目的とした研究開発を進めたりすることを盛り込んでいました。
今回、防衛装備庁が「潜水艦用垂直誘導弾発射システムに関する技術検討業務」を公告したのは、それに関連した動きと言えそうです。興味深いのは、業務の公告文に記されている「国産潜水艦に適合するVLSの設計・製造に係る技術課題、課題解明のプロセス等の検討」という表記です。今後、日本でもVLS(垂直発射システム)を搭載した潜水艦が実現するかもしれません。
潜水艦から巡航ミサイルを発射する場合、魚雷発射管から撃つケースと、VLSから撃つケースの2通りがあります。VLSを装備した潜水艦は、ミサイルを比較的数多く搭載できたり、短時間で連続発射できたりといったメリットがありますが、一方で大型の船体が必要になるほか、射撃管制システムが複雑になるなどのデメリットもあります。
VLSを搭載した潜水艦はアメリカ海軍などでよく見られますが、海上自衛隊には2023年現在ありません。今後、日本にVLSを搭載した潜水艦が配備された場合は、海上自衛隊の潜水艦の運用も大きく変化する可能性が高いでしょう。(乗りものニュース編集部)
日の丸潜水艦もミサイル「垂直」発射に!? 防衛省・海上自衛隊が具体的な検討へ(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース
通常弾頭の長射程巡航ミサイルなんかいくら装備しても抑止力どころか相手に対する嫌がらせ程度でしかないが、それでも撃たれる方にとっては嫌なものだろうし、飛んでくれば対応しなければいけないので嫌がらせの効果は十分あるだろう。特に潜水艦から発射されるとどこから飛んでくるか特定できないので対応も難しい。海自も現有潜水艦にVLSを装備した区画を割り込ませるのか、全く新規にVLS装備の潜水艦を作るのか、まあ使い勝手を考えれば後者だろう。それにしてもロシアのウクライナ侵攻で中国の台湾侵攻が現実味を帯びてきたので米国もその対応に必死だろう。日本にしても中国の台湾侵攻があれば即当事国になるので暢気なことは言っていられないだろう。とにかく中国が嫌がることは何でもやらないと、・・というところが本音だろう。特に中距離ミサイルは中国の独断場なのでここに楔を打ち込まないといけないので長距離ミサイル1500発とか言い始めたんだろう。現実に戦闘を抑止するのは力である。力のバランスが崩れると戦争が起こりやすくなる。日米は中国との力のバランスを取ることに必死なようだ、・・(◎_◎;)。
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