つい4,50年前まで日本にはプライバシーなんて概念はなかった。プライバシーに対応する日本語は存在しない。木と紙でできた家に大家族が住んで部屋の仕切りは障子か襖なんてところにプライバシーなどありようがない。プライバシーが言われるようになったのはネットが発達してネットを介して様々な個人情報があちこちに出回って犯罪に利用されたからでプライバシーの定義を正確に言える日本人はあまりいないだろう。無暗に他人に知られて困ることは銀行口座を含む資産状況、個人の交際関係、健康状態くらいだろうか。まああとは自分の私的な生活に他人が割り込んでほしくないと言ったところだろうか。何かと言うと情報が漏れるのが怖いとか言うわりにはポイントカード作るときに住所や電話番号、メールアドレスなどを書きまくっていれば世話はない。住所を知られたくないとか行動を知られたくないとか言っても今時外を歩けば防犯カメラが無数にあるし、車で移動すればあちこちでナンバーを取られている。今の日本では個人情報とプライバシーが混ぜこぜになっているが、重複する部分はあっても別のものである。プライバシーの定義についてOxford Dictionary
は、
the state of being alone and not watched or interrupted by other people:
また、Cambridge Dictionary では、
someone's right to keep their personal matters and relationship secret:と定義している。基本的にプライバシーと言うのは他人に守ってもらうものではなくてその権利を行使して自分で守るべきものだろう。日本にプライバシーと言う概念が根付くのはまだま先のことだろう、・・(^。^)y-.。o○。