クルマの話題になったとき、とっさに出てこないのがクルマの「部分」の名称。「ヘッドライトの内側がさあ」ってそれはたぶんフロントグリルだし、「天井の手で握る部分」はアシストグリップと呼ぶ。クルマの部位の名称が分からないと、万一トラブった際の説明にも困る。ぜひともアタマに入れておこう!(文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、Adobestock(トビラ画像=Prostock-studio@Adobestock))

■タイヤを覆っている部分

こいつは「フェンダー」が正解。もともとはタイヤを覆う泥除けを指してこう呼んだのだが、泥除けがボディと一体化するようになり、現代ではタイヤを囲むボディパネルをフェンダーと呼ぶようになった。くれぐれもギターじゃないよ。ちなみに幅の広いタイヤを装着するとき、フェンダーに後付けするパーツをオーバーフェンダー、板金やプレスによってフェンダーそのものを広げたものをブリスターフェンダーと呼ぶ。
■窓ガラスの間にある柱みたいな部分
「柱」を英訳してまんま「ピラー」と呼ぶ。クルマでは前から後ろにアルファベットが振られていて、一番前にある柱をAピラー、前席と後席の間をBピラー、後席の直後をCピラー、荷室の後ろをDピラーと呼ぶ。ひと昔前まではBピラーがない「ピラーレスハードトップ」なんてクルマもありカッコよかったが、クルマの衝突安全性が重視されるにつれて廃れてしまった。ピラーの外側をガラスで覆ったものは「ヒドゥン(隠し)ピラー」と呼ばれる。
■ドアの上のガラスを囲んでいる部分
「サッシュ」と呼ぶ。金属製の窓枠のことで「アルミサッシ」の「サッシ」のことだ。もちろんドアガラスを保持するためのものだが、スポーツカーやオープンカーには「サッシュレス」といって窓枠のないモデルも多い。高速で走るとドアの外側には負圧が生じ、窓ガラスも外側に膨らもうとする。サッシュレスのクルマはこのガラスの膨らみが抑えにくく、風切り音や吸出し音を発生させやすいともいわれる。
■ドアを開けたときにまたぐ部分
「サイドシル」または「サイドステップ」と呼ぶ。「シル」ってなんだよと調べてみると「敷居」のことらしい。靴の泥とかで汚れやすいから、洗車の時は必ず拭くクセを付けたい。ドアを開けると何気に目に入る部分なので、「サイドシルプレート」と称して、ここに車名やブランドロゴの入った金属版や樹脂板が貼られることも多くなった。最近はさらに進化してロゴ部分が点灯するタイプも多い。ディーラーオプションとかでつい付けちゃうんだよなあ。
■フロントシートの前にあるナビやメーターが付いている部分
ここは「ダッシュボード」と呼ぶ。「ダッシュする板」ってなんだよと思うが、ダッシュには「撒く」という意味もあって、もともとは馬車の時代、馭者(馬車の操縦士)の足前に立てられた(馬が巻き上げる水汚れを仕切る)板のことを指した。それが自動車になるとせりあがってきて、計器類などを装着する部分に変化したというわけ。ちなみにインストルメントパネル(インパネ)も同じ意味だ。ダッシュボードのもともとの場所からいうと、運転席の足元の奥にある仕切り板のほうが近そうだが、車内とエンジンルームを分ける板は「バルクヘッド(隔壁)」と呼ぶ。
■運転席と助手席を隔てるひじ置きや小物入れがある部分
「センターコンソール」と呼ぶ。コンソールとは「操作卓」といった意味で、シフトレバーが配置されたためにこう呼ばれた。かつてはサイドブレーキも手で引き上げるタイプのものがここにあったが、電動式に取って代わられてセンターコンソールはすっきりした。ここにある小物入れはコンソールボックス、ひじ置きはセンターアームレストと呼ばれる。
■エアコンの吹き出し口
なんと「レジスター」と呼ぶのだ!レジスターは「登録記録」あるいは「記録器」といった意味だが、空調の風を調節するため壁の開口部にはめられた格子のこともこう呼ぶ。それが転じてカーエアコンにも使われるようになったというわけ。決してスーパーを思い出してはいけない。
■給油口をふさいでいるフタ
「フューエルリッド」という。フューエルは燃料、リッドはフタという意味。だからトランクのフタはトランクリッドと呼ぶ。まんまやんけ。フューエルリッド、日本車には室内からレバーなどで開くタイプが多いが、輸入車ではフタをワンプッシュして開けるものが多い。ガソリンスタンドでのひと手間を考えると、後者が楽だと考えるのはYouTuberのウナ丼さんと同じ(笑)。
■タイヤの文字が書いてある部分
「サイドウォール」と呼ぶ。日本語にすると「側壁」。これもまんまだな。サイドウォールにはいろいろ文字が書いてあるが、タイヤのサイズのほか製造された年や週も分かる。またクルマの車重を支える重要な部分なので、ここに切れ目などができてしまったタイヤは廃棄するしかないということも覚えておきたい。
■タイヤの地面と接している部分
タイヤの接地面を「トレッド」と呼ぶ。トレッドには排水や燃費を考慮した溝や切れ込みがあり、その規則的な模様は「トレッドパターン」という。またトレッドの両端は「ショルダー(肩)」ということも覚えておきたい。タイヤは走行中複雑に変形するため、このショルダー部分を「なで肩」に作りか「いかり肩」に作るかで走行特性にも違いが生まれるのだ。

 

さていかがだったろうか。部分の名前が分かってくるとクルマへの興味も湧いてくる。機会があれば身近なクルマをじっくり眺めてみてはどうだろうか。

 

あれ……この呼び名なんだっけ? という人が覚えておきたいクルマの「部分」の名前10選(ベストカーWeb) - Yahoo!ニュース

 

エアコンの吹き出し口のことをレジスターと言うのは知らなかった。それ以外はすべて知っていたが、車も何十年も乗り継いでいるとある程度は分かるようにはなる。ただこのところドアサッシのない車に乗っているのでサッシには縁がなくなっているが、・・。センターコンソールにはサイドブレーキがあるのが当たり前だったが、最近は足踏み式から電気式になってサイドブレーキレバーは消えつつある。うちの車にはしっかりついているが、・・。サイドシルと言うのは車のボディの強度を受け持つ部分でスポーツカーだと太くて高い。うちの車もかなり太くて高い。タイヤもスポーツカーのタイヤのサイドウォールは強度が高い。その分ごつごつして乗り心地が悪い。フューエルリッドは給油口の蓋のこと、リッドは蓋のこと、Youtuberのうな丼とか言う人が「蓋戸神拳」とか言ってワンプッシュで開くかどうかやっているが、トヨタのは盗難防止なのかレバーを操作しないと開かない。車のパーツも栄枯盛衰があって新しく出てくるものもあれば消えていくものもある。でもまあ部品が変わっても安全のために定期的に車の様子を見てやるのはいいことだと思う。買ってから一度もエンジンフードを開けたことがないなんて言う人も少なくないようだが、月に1回くらいは開けてみた方がいい。でも以前職場の若いのに車の部品の名前を聞いたが、何も知らなかったなんてのが多かった。そしてエンジンオイルを交換しないでエンジンを焼きつかせたとか「エンジンオイルって何ですか」なんて言うのもいた。バイクのエンジンが次から次へと焼き付いて会計が泣きを入れていたことがあった。砂利道のカーブでバイクにブレーキをかけて転倒してバイクはお釈迦、本人は足に大けがをしたなんてこともあった。知らないと言うのはやっぱり罪ではある、・・(◎_◎;)。

 

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