クルマでは珍しいと思われるMTは、バイクには通用しない
新型の日産フェアレディZが人気である。お借りしたくせに、僕(木下隆之)が愛車ヅラして走らせていると、たいがい声を掛けられる。
「かっこいいですね」
「写真撮っていいですか?」

マスコミを賑わせている話題のモデルにも関わらず、半導体不足などにより受注中止だから、街中で見かけることはまず無い。希少性が高まって注目度は抜群なのだ。さらに特徴的なのは、話しかけられた内容の多くがMT(マニュアル・トランスミッション)の話題になることだ。車内を覗くと、中央にニョッキリとシフトレバーが生えている。それを目にすると異口同音にこう言う。
「マニュアルシフト派ですか?」
たいそう珍しい様子。いまや日本で販売されている新車の99%はATらしい。つまり、6速MTを好んで乗るのは、わずか1%の変わり者なのだ。奇異な視線が送られるのも納得する。国産ピュアスポーツの代表であるフェアレディZなのだから、MT比率はさらに高まると思えるが、それにしても、日増しにAT限定免許取得者が増殖しているというから、やはりシフトレバーがニョッキリ生えているのは昭和の遺物なのかもしれない。

とは言うものの、日頃バイクに乗っていると、MTに対して奇異な視線を突きつけられるケースは、まず無い。ホンダの「スーパーカブ」や「モンキー」の自動遠心クラッチをもATとされ、スクーターなどはイージーライディングである。だがそれ以上の大排気量バイクになると、ホンダの「レブル1100 DCT」や「NT1100」などに組み込まれたDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)以外に、ATは見当たらない。

蕎麦屋の出前のように、必然的にクラッチ操作から解放されたバイクは別として、趣味でライディングを楽しむライダーの感覚的には、6割ほどはMTなのだろう。MTだからと言って、誰も話しかけてきやしないのも道理である。つまり、そこがクルマとバイクの決定的なキャラクターの差ではないか。左手と左足を器用に操りながら走らせるバイクには、不便であるが故の楽しみがある。目的地まで辿り着くことが目的ではなく、バイクは移動することそのものが目的なのである。バイクからクラッチ操作を省略することは、移動の楽しみを奪うことでもあるのだ。そんなことを書くと、僕も所有している「レブル1100 DCT」や「NT1100」ユーザーに嫌われそうだが、フェアレディZをコキコキとマニュアル操作しながら走らせていると、それが偽らざる気持ちなのだと感心する。(木下隆之)

 

クルマのシフトチェンジは昭和の遺物か バイクには無い捉え方に目的の違いを垣間見る(バイクのニュース) - Yahoo!ニュース

 

これまでに6台の車に乗ってきたが、MT装備車がなかったWill Cypha以外はすべてMTだった。今乗っている86GRももちろんMT、もっともこれもAT仕様がなかった。あっても買わないだろうけど、・・。MTってそんなに面倒かなあ。クラッチはアクセルにもブレーキにもなるから便利だと思うけどねえ。両足が均等に使えるから左足がだるくならないしねえ。バイクの場合は左足と左手で余裕で操作できる。第一、そんなに常時ガチャガチャしょっちゅう変速しているわけじゃないしなあ。特に高速に入れば6速入れっぱなし、たまに5速とか、4速も使うけどほとんどイージーライディングだからねえ。それにここにも書いてあるけど「どこかに移動すること」が目的じゃなくて「移動することそれ自体が目的」だからねえ。その移動することの楽しみを奪うようなATなんて以ての外だろう。ACCなんてものもとんでもない。操ることの楽しみを奪うような装置など要らない。バイクはこれまでに5台乗り換えたが、ATはクロスカブだけだった。カブは伝統的に自動遠心クラッチ付きなので四輪で言えば2ペダルMTみたいなものか。でもまあ楽なことが何よりもいいことだという人が多数派なんだから仕方がないだろう。ATだのMTだのと言った議論ももうすぐできなくなってしまうかもしれない。何しろBEVにはトランスミッションなんてもの自体がなくなってしまうのだから。そんなゴーカートみたいな車には乗りたくないなあと思うが、まあそれも時代なんだろう。完全自動運転、・・??そうなったらそれはもう車じゃなくてロボットコミューターと言う全く次元の違う乗り物だろう。まあMTに乗れるうちはMTに乗っておこう、・・(^_-)-☆。

 

 

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