GRヤリス、トヨタのディーラーさんのホームページで本当にオーダーストップになっていた。この先当面はヤリスGRMNの生産とそれ以外のGR系車両、GRカローラなど、の生産に備えてラインを開けるとともにバックオーダーの処理を目指すんだろう。その後はと言えばRCライトパッケージ、こっちの生産に移行するんだろう。一応ラリーベース車をうたっている車だからしばらくの間はラリーベースとなるRCライトパッケージの提供はするだろう。

では一般用のRZ、RSはと言えばこれらは絶版だろう。WRCのベース車両としてのホモロゲーションは取ったし、規定が変わってWRC車両は試作車でよくなったのでもうGRヤリスを量産する必要はなくなってしまった。月販370台ほどの少数生産車を作り続けても得られる利益は大したことはないだろうし、次から次へと出てくる新型車の生産も忙しくなるだろう。

人気車種と言っても人気があるのはごく一部の趣味的なもの、汎用量産車ではない。バックオーダーを処理しながらGRMNとRCライトパッケージの生産を組んで概ね2、3年くらいで生産は終わるだろう。GRもカローラ、ヤリスクロス、GR86の特装車、そして多分クラウンもGRバージョンを出してくるだろう。さらには騒音規制や2035年ガソリン車販売禁止など様々な規制があるので今後純ガソリン車、特にスポーツカーは燃料と騒音の両面から圧迫される。GRヤリスも排気音は作った音をスピーカーから流しているそうだ。こんな情勢を考えるとさらにGRヤリスにとって状況は悪くなる。

トヨタも今の社長さんだから社内の反対を押し切ってGRブランドを立ち上げてあれこれいろいろなスポーツカーを世の中に送り出しているが、代替わりしたらどうなるか分からんからな。何しろ「儲からない」の一言でせっかく持っていた「スープラ」「セリカ」「MR‐S」などのスポーツカーブランドを一掃してしまった会社だからなあ。そしてスポーツカーブランドを再構築するのに技術の蓄積がなくマツダに聞いたら「トヨタさん、スポーツカーは利益の有無にかかわらず作り続けなければだめですよ」と当たり前のことを言われたとか。そしてスバルと組んで86を、BMWと組んでスープラを世に出したが、ラリーベース車としてGRヤリスを自前で開発した。



今回はYouTubeを見てはっと気が付いてきわどいところでオーダーは間に合ったが、GRヤリスの汎用バージョンの生産開始はもうないだろう。一部では中古車価格が新車価格を上回っているなんて話も聞くが、それは流通する玉数の問題だろう。欲しがる人は少ないが、球数はもっと少ないとか。でもこれからも走る楽しみを備えた車をどんどん世に出してほしいものではある。「ゆりかもめ」みたいな車になってしまったら移動システムとしてはともかくも自動車としては終わりだからねえ。それはロボットコミューターだよ、・・(^。^)y-.。o○。

 

 

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