GRヤリスの新規オーダーが今年の7月でストップになったという。理由は分からないが、生産が遅延して納期が1年半を超えたため車両のマイナーチェンジなどの期間と重なってしまうからともいう。メーカーからは特に説明はないし、今後GRヤリスの生産が再開されるかどうかについても不明ではある。
これは個人的な考えで根拠のあるものではないが、GRヤリスの生産はヤリスGRMN500台を最後の花道として終わるんじゃないだろうか。そしてGRカローラの生産にバトンタッチする。ただしGRカローラは5ドア5人乗りでラリーなどに使うにはやや大きくて車重もGRヤリスに比べて200キロほど重い。モリゾウバージョンというのがあってこれは2シーターで30キロほど軽いというが、それでも後ろのドア2枚は余計だし、GRヤリスに比べて170キロほど重い。また限定生産でだれでも自由に買えるわけでもない。
GRはWRCのホモロゲーションは取ってしまっているし、レギュレーションが変わってラリー1は量産車でなくてもよくなったので月販370台ほどのGRヤリスを手間と時間をかけて細々と作り続ける必要もない。商売としてはそれでいいのだが、レースを標榜するGAZOO Racingとしてはラリーベース車の生産をそう簡単に止めてしまってもいいのかという問題が残る。
その解決策がGRヤリスRCの軽量化バージョンである。RCを1170キロほどに軽量化する。価格は軽量化パーツやレース用パーツ導入のために442万とかなりお高くなるが、レースベース車だから問題はないだろう。この車を受注生産してラリーベース車として活用する。もともと量産車ではないGRヤリスをWRCのホモロゲーションを取るためにRSなども加えて、またキントでリースしたりして数を稼いだが、その必要がなくなれば後はレースベース車だけを残せばいい。
ただ受注生産でもラインを残すとなるとプレス型や治具などは残しておかないといけないだろう。その辺のコスト面や少数生産との兼ね合わせがどうなのか、その辺はちょっと分からないが、受注残を入れれば少なくともあと1年半はラインを残すことになるのでどうなるんだろうねえ。いずれにしてもレースベース車としての寿命もあるだろうし、一般用GRヤリスは生産終了、GRMNを出した後はRC Light packageを限定生産して終わりということじゃなかろうか。
半導体不足も2021年には終わるだろうと言っていたが、現在に至っても不足が続いている。そこにロシアのウクライナ侵攻や新型コロナでさらに混乱している。新車の発表は目白押しでいつまでもGRヤリスにかまっているわけにもいかないというのが本音じゃないだろうか。どうなることだろうか、‥(^。^)y-.。o○。
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