大学入学共通テスト初日に試験会場の東京大(東京都文京区)の前で、受験生ら3人が包丁で刺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された名古屋市の私立高2年の少年(17)が「1年ほど前から誰かに危害を加えたいという気持ちがあった」とする趣旨の供述をしていることが18日、捜査関係者への取材で分かった。少年はこの時期に成績不振で自信をなくしていたとも話しており、警視庁少年事件課は事件の背景に、成績をめぐる葛藤があった可能性もあるとみている。
関係者によると、少年は愛知県下でも有数の進学校に通い、成績は上位だったという。ただ、「医者になるため東大を目指したが、1年くらい前から成績があがらず自信をなくした。人を殺して罪悪感を背負って自殺しようと思った」と供述。家族も「成績不振で悩んでいた」と話している。
また、捜査関係者によると、少年は学校での面談の際に「『東大は無理』という話になって心が折れた」とも供述。昨年9月の面談でも「自分の目指すところに成績が追いつかない」と学校に打ち明けていた。さらに約1年前に誰かに危害を加えたいという気持ちが芽生えたとする趣旨の話もしていることが判明。少年事件課は、成績をめぐる葛藤を抱え、かなり前から犯行を計画していた可能性もあるとみて慎重に調べている。
少年は15日朝、名古屋から高速バスで上京。午前8時半ごろ、東大前で男性(72)を包丁で刺し、受験生の女子生徒(17)や男子生徒(18)も刺したとされる。犯行直前には東京メトロの車内や駅構内で火を付けた着火剤をまくなど放火を試みようとしていたとみられている。確保の際、刃物3本や可燃性液体を入れたペットボトルなど約20本を所持。中には、栄養ドリンクの瓶3本を輪ゴムでつなげ、着火剤を挿入した火炎瓶のようなものも3セットあった。
1年前から「誰かに危害」 東大前刺傷少年(産経新聞) - Yahoo!ニュース
この手の事件が起こると、「社会が悪い」「受験制度が悪い」なんて意見が必ず出てくるが、悪いのは本人で17歳にもなってやっていいこと、悪いことが分からないようではもうそれだけで人間失格である。もう1年で大人だろう。受験制度などどうやっても勝者と敗者が生まれるのは避けられない。競争試験なのだから仕方がない。そんなことは世の中には山ほどある。負けるたびに他人を巻き込んで自殺しようなんて思われたら本人はともかく巻き込まれた方はたまらない。社会にもいろいろ矛盾はあるが、この世のどこにも完ぺきな社会などあり得ないし、その中で生きていく知恵と力をつけて行かないといけない。東大がダメだというならほかに道を探すとか、もっと勉強するとかすればいい。東大だけが大学ではないし、東大を出ないといい医者になれないわけでもない。道は様々あるだろう。敗者になりたくなかったら最後まで牙を剥いて戦えばいい。自分の弱さに他人を巻き込むなど言語道断、重々不届き、甘ったれるなと言いたいが、そんなことを言うと非難がウンカの如くに飛んでくるかもしれない。後は責任があるとすれば親や学校の関係者など周囲だろうけど、どう考えても本人の責任が最も重い。最近は理由もなく他人を巻き添えにする事件が多くて何ともやり切れない気がする。
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