昔、東宝のゴジラ映画をよく見た。映画で怪獣が出てくると自衛隊が対応するのだが、その攻撃はほとんど何の効果もないまま自衛隊が次々やられていく。徐々に時代が進むにしたがってメーサーだの冷凍光線だのスーパーXシリーズだの架空の兵器がいろいろ出てくるが、せいぜいしばらくの間、足止めするくらいでほとんど効果を発揮しない。現代の兵器と言うのはそれほど貧弱なんだろうか。

いや、そんなことはない。例えば90式戦車の主砲から発射される装弾筒付翼安定徹甲弾などは460ミリほどの圧延均質防弾装甲板を貫通する。10式戦車の主砲の威力はさらにそれ以上だ。74式戦車の105ミリ徹甲弾も430ミリくらいの圧延均質防弾装甲板を貫通すると言う。16式装甲戦闘車も同様だ。対戦車ミサイルは直径の5~6倍の圧延均質防弾装甲板を貫通する。ゴジラもメカゴジラにやられて出血したりビオランテの触手で掌や肩を貫通されたりヘドラに片目を潰されて片手を溶かされたりしていたが、何より最強はシンゴジラでこいつは武蔵小杉で戦闘ヘリや10式戦車などの集中攻撃を受けていたが、傷一つつかなかった。F2が投下した500ポンド爆弾は「キン」とか言う音を上げて跳ね返っていた。シンゴジラの皮膚は相当に硬いらしい。

※ 圧延均質防弾装甲板とは鉄をプレスして伸ばして作った弾除けのための鉄板

※ 10式装弾筒付翼安定徹甲弾は560ミリほどの圧延均質防弾装甲板を貫通するそうだ。

しかし待てよ、そんなに硬かったら銅像のようなものでピクリとも動けんだろう。その後、米軍のバンカーバスターはゴジラの皮膚を貫通したようで派手に出血していたが、それで怒り狂ったゴジラは光線を出しまくってビルをスパスパ切りまくっていた。その温度たるや16万度とか。宇宙にこんな温度に耐えられる物質はないんだそうだ。そうするとシンゴジラの口の中はどうなっているんだろう。生き物だから口の中は粘膜だろう。16万度の温度に耐える粘膜ってどんな粘膜だろう。普通だったら口の中はあっという間にタンステーキになってしまうだろう。

しかし、ゴジラもバンカーバスターでその皮膚を貫通できるなら発射後数秒でマッハ10くらいに加速できる超硬芯弾頭をつけたミサイルでも開発して雨霰と撃ち込めば殺せるだろう。ラドンは1960年ころの自衛隊の攻撃で弱って阿蘇山の溶岩の中に墜落して死んでいるのでこれは楽勝だろう。モスラも幼虫は基本イモムシで伸縮を繰り返さないと進めないので皮膚が固いと言うことはないだろう。成虫はでかくても要するに蛾なので羽が恐ろしく固いとか強靭と言ってもそれは薄い羽である。それに空を飛ぶには体の構造は軽量構造でないといけない。体重何万トンとか言うが、条約型重巡ほどのものがマッハ3で飛ぶなんてあり得ない。蛾だろう、蛾、・・。

その他の怪獣も似たり寄ったりだろう。もしもこうした兵器をみんな跳ね返して全く通用しないならそんなものは放っておけばいい。そんなに硬くてはいくら不死身でも一歩も動けないはずだから。でかい神社でも作って拝んでいればいい。奈良の大仏みたいなものだ。だから怪獣が出てきてもそれほど慌てることはない。爆弾よりも高速超硬芯弾頭のミサイルで殺せるだろう。現代兵器の威力を舐めてはいけない。

そう言えばガメラも足を引っ込めるとそこから火を噴いて空を飛んでいたが、何をエネルギーに空を飛ぶんだろう。引っ込めた手足はどうなっているんだろう。そう言えば超音波光線とかを出して物をスパスパ切りまくるギャオスとか言う鳥もいたけど口が切れないのかな。光線を吐いた瞬間に口が真っ二つなんて、・・。そんなわけで本当に怪獣が出てきてもそうそう怖がることもないだろう。「血が出るやつなら殺せる」とシュワちゃんも言っていた。

ただ何をどうしてもどうにもならないのが一つだけある。それは大魔神だ。大魔神は5メートルくらいで大して大きくないけど何しろ神様でどうにも対抗の仕様がない。神様で人間などの生物よりもはるかに格上の存在なんだから。劇中では火縄銃や火襖、爆薬などを使って抵抗していたが、全く効果がないのは当然だろう。僕だったらすぐに土下座して謝ってしまう。人間など神の前では無力である。まあもし神様がいればの話だけど。

怪獣映画など頭の中を空っぽにして見ていると何だか尤もらしいことを言っているようだが、ちょっと真面目に考えるととんでもないことを平気で言っているが、まあそれも愛嬌だろう。何だかんだ言ってもゴジラは好きである。ただしシンゴジラは除く。あんなに体中から熱線を出しまくればあっという間にゴジラ焼きになってしまうだろう、‥(^。^)y-.。o○。

 

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