86/BRZの新型が発表されて話題になっている。あっちが進化したとかこっちが改良されて進歩したとかいろいろ言われているが、基本的には商品価値の向上が主目的でその一番の目玉はエンジンの排気量アップによるパワーの増強だろう。ボディ剛性が50%アップしたとか言うが、これも大きいエンジンやトランスミッションを積むための補強でモデルチェンジするたびに50%ボディが強化されると3回で元の3.4倍にもなって戦車・装甲車の類になってしまう。ボンネットやルーフがアルミになったというのもエンジンやボディの補強による重量増加の代償で走りには直接は関係ない。

全体的にボディは持越しでフロントとリアはデザインを変更しているのは違いをアピールするためだろうし、細かい内外装の変更はこれまで改良要望があったものを取り入れたのだろう。0-100加速が7.4秒から6.3秒になったと言うが、でかいエンジンを積んでパワーが増したんだから当然だろう。走りがどうこうと言うのはどういうパーツを使ってどう組み合わせるかによる。高級なパーツを使ってしっかり組めば走りは向上するが、価格も上がる。大衆車の走りはそれなりでもう何年もあまり変わったという気がしない。86GR はきれいな気持ちのいい走りをするが、これもそれなりパーツを使ってきちんと組んだからだろう。

自動車と言う機械は1980年代くらいで発達の頂点に達しているのでさほど進化はしていない。内燃機関の熱効率も限界だろうし、サスペンションやモノコックボディももう限界だろう。ただ電子制御や構造材、接合技術の進化などによりより細かい制御、軽量化、強化などはできるようにはなっているだろうが、大きく変わるほどのことではない。最近の車の大きな進化はハイブリッドと自動化だろう。この先、15年ほどで内燃機関は消滅して行ってその型式は様々だろうが車の動力は電気に変わるだろう。EVはモーターとバッテリーがあればいいので簡単にできてしまう。移動手段としてはそれでいいのかもしれないが、なんだか面白みがないようにも思うが、それもアナクロニズムの残党だろうか。

もう一度車を買い替えるなら新型GR86ではなくGRヤリスの方がいい。メカ的にはヤリスの方が面白いしパワーもある。その上排気量も1.6リッターで税金も安い。GR86はGRスープラとのバッティングを避けるために過給されていないので排気量アップしかパワー増強の手段がなかったんだろう。でもまあ今は現行型の86GR が面白い。ワークス改造のコンプリートカーと言うのは本当に大したものではある。86GRMNはもっとすごいんだろうけどあの車普通に乗るにはちょっと、・・ではある。大体86GRでも普通に走るには結構制約があるんだから、‥(^。^)y-.。o○。

 

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